【2026年度最新版!※採用担当の方必見】 新卒採用スケジュール(項目別)

「採用担当になったけど何から始めればいいの?」「新卒採用の流れがいまいちよくわかっていない…」このように思われていませんか?この記事では採用担当初心者のあなたでもわかるようにわかりやすく新卒の採用スケジュールをまとめております。採用スケジュールを立てるにおいて重要なポイントややるべき項目なども記載しておりますので参考にしていただけますと幸いです。

2026年度新卒の全体採用スケジュール

新卒の採用を担当するにあたり、全体の採用スケジュール・流れを把握することは非常に重要です。
下記スケジュールを把握したうえで、しっかり各フェーズの計画を立てていきましょう。

新卒の採用スケジュールに合わせ、各時期に行うべき動きを解説!

~5月 前年度の振り返り

初めて学生と接触が始まるのが夏のインターンシップです。中でも大手企業を希望している学生は3年生の6月頃から動き出します。したがって、大手企業を志望している学生がターゲットの場合は、5月には振り返りをし、年間を通しての採用計画(ターゲット・目標設定)をしっかり固めておきましょう。

採用計画の項目例

  • 職種:各部署・支店ごとにどのような職種で募集したいのか
  • 人数:何人ほしいのか
  • 時期:いつまでに目標人数が欲しいのか
  • 予算:年間を通してどのくらいの金額がかけられるのか(説明会や資料作成のコストも含む)
  • ターゲット:学歴、求めるスキルなど

ポイント💡ターゲットは必ず明確に!
採用目標を達成するためにはターゲット・ペルソナ設定は非常に重要です。ここを怠ると、書類選考、面接で選別するのに時間がかかってしまったり、人事内での意見が食い違ってしまうので、最初の段階できちんとすり合わせておきましょう。ただし、新卒採用は中途採用と違い【ポテンシャル採用=潜在能力を重視する採用】ですので人柄や性格、価値観などで判断することが多いです。よって、基準をあまり厳しくすると、かえって候補者が少なくなってしまうので注意が必要です。

参考:新卒の採用計画とは? 

6~8月は 夏のインターンシップ、そして母集団形成

マイナビが23卒の学生を対象におこなった調査によると、89.5%もの学生が10月までにインターンシップに参加しています。この割合は平均参加者数とともに年々増加傾向にあり、学生のインターンシップ参加に対する動きがより一般的になってきていると言えるでしょう。そしてこの時期に大事になってくるのが【母集団形成】をしていくことです。この2つのキーワードを詳しく説明しますので押さえておきましょう。

インターンシップとは?

インターンシップとは、学生が在学中、社会に出る前に一定期間「就業体験(仕事をすることを身にもって体験すること)」をするプログラムのことです。中でも一般的に最も多く参加する時期がこの夏のインターンシップ(6月~8月)です。他にも秋(9月~11月)や冬(12月~2月)のインターンシップもあります。また、期間や内容、有給や無給のものなど様々です。

  • 期間:
    • 短期インターン⇒会社見学、説明会、グループワークが主流
      • 半日~数週間
    • 長期インターン⇒より専門的な内容、実際の業務に近い経験ができる
      • 1か月以上~3か月、3か月以上
  • 内容:
    • グループワーク(企画立案、課題解決、プレゼンなど)
    • 交流会
    • 講義・レクチャー
    • 会社・職場見学
  • 給料:
    • 無給 基本的に短期の場合
    • 有給 長期かつ社員のように実践的な業務を行う場合
  • 場所:
    • 対面
    • WEB

 

母集団形成とは?

新卒採用における母集団形成はわかりやすく言うと【自社に興味を持ってくれる、かつエントリーの見込みがある学生をできるだけ増やしていくこと】です。応募から内定までの採用フローの数字を見ていくと一般的には人数は減っていきます。

※採用フローイメージ

応募者 90人
書類選考 50人
面接 20人
内定 8人
入社 5人

ですので最初の時点でできるだけ多くの学生に自社を知ってもらうこと、興味を持ってもらうことが非常に大切です。

参考:2025年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)

9月~11月は 広報の準備

学生に向けて広報をするため準備をしていきましょう。採用広報の目的は【学生に自社を選択してもらうための広報活動】ですので、より自社のことを知ってもらうために1メディア・手法に限らず複数以上活用し、露出を増やしていくことがカギとなります。

主な広報手段は以下となります。

広報手段

・求人票
・採用サイト
・採用動画
・パンフレット作成
・合同説明会などのイベント出店
・SNS(Instagram 、X、facebook)

中でも採用サイト、パンフレット、採用動画は2~3か月制作期間がかかるので、早めに取り掛かりましょう。制作物を依頼している場合は再度期限までに終わるのか、完成品は求めているものと近しいのか、などよく確認しておきましょう。万が一修正等依頼する場合もありますので、最低でも選考開始の1か月前までには兼製品をチェックしておきましょう。

弊社では動画制作・HP制作サービスがございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ

参考: BtoZサイト作成 

12月~2月 最終調整

3月の情報解禁前の最後の準備期間となります。広報活動や選考活動の準備を抜けや漏れがないように確実に進めていきましょう。

会社説明会の準備は細かく準備しておく必要があります。

対面で説明会を行う場合、日程調整、会場の手配、資料・コンテンツ作成、プレゼンターの選定・教育などがあげられます。日程が決まり次第、その日までを逆算し、各項目をスケジュール建てしていくことが重要です。また、コロナ禍以降はオンラインで会社説明をする企業が増えています。コストや準備時間が対面と比べ抑えられ、地方学生も参加しやすい、などのメリットがあるため多くの企業がオンラインでの説明会も実践しています。ただし、オンラインで説明会を行う場合、対面式と比べ学生の集中力が劣る可能性があるので参加型にするなどして双方のやり取りができるように工夫が必要です。

説明会と同様に、面接の際の面接官のスケジュールや面接会場の確保をしておきましょう。また、書類選考やエントリーシートを確認する時間や担当者の役割分担なども明確にしておくといいでしょう。

ポイント💡 自社の強みや事業内容を再度確認しておこう!
3月より選考が始まると、学生より自社の企業理解を深めるために会社説明会や面接で質問される機会が増えます。質問されて際にこたえられるように大まかなことから細かいことまで自社のことを知っておきましょう。特に初めて採用担当をされる方は前任の方や先輩・上長に聞くなどして自社理解を深めておきましょう。

3月~5月 本選考開始 

基本的には3月~4月に会社説明会実施、4月~5月に書類選考が実施されます。

まずは会社説明に力を入れましょう!
会社説明は学生さんが御社に入りたいか判断する貴重な機会です。そのためしっかり準備をして御社の良さがアピールできるようにしておきましょう。

  エントリーシート・履歴書の受付
  最初に決めたペルソナ・ターゲットに対して合っているのか選別していきます。判断基準を社内ですり合わせておくとより効率的に選考が行えます。

  筆記試験・適性検査
  最近では適性検査を導入する企業が増えており、ストレス耐性や適応性を判断する手法として導入されております。

参考: 適性検査:ミキワメとは  

ポイント💡 競合他社との差別化を図る!
学生が同業同職種より内定をもらっている場合、学生が判断するのはお給料や福利厚生、仕事内容など様々ですが、社内の雰囲気で決めることもしばしばあります。特に学生と接触回数の多い人事の方は会社の顔ですので、意識してよい印象を与えましょう。また、パンフレットや採用ページ、採用動画など会社の色が出せるところは出して、アピールしていきましょう。

 

 6月~9月 面接⇒内定

面接での選考がいよいよスタートします。
一般的な面接の流れは下記となります。
ただし企業規模によって面接の種類や回数は異なります。

主な面接の流れ

集団面接・グループディスカッション

個別面接

最終面接

参考:採用面接で禁止されている質問とは? 

内定出し・フォロー

この時期はほとんどの学生が内定をもらいますので、辞退を防ぐためにも内定者のフォローをしっかり行いましょう。また、1社だけでなく複数内定をもらっている学生も多くいるので、他社との差別化のためにも、積極的に学生との接点を増やし、会社の良さを全面的に見せていくのが好ましいです。
例としては、懇親会、入社前研修、内定者交流会が挙げられます。
また、従来のように対面ではなく、オンラインでの実施が主流になってきております。地方にいる学生も比較的参加しやすいことから多くの企業がオンラインで実践しています。

参考:内定者フォローとは? 

10月 内定式

新卒の場合、一般的には10月1日に内定式を行います。内定式とは企業が内定を出した学生に対して正式に内定通知を行う式典のことです。内定者の入社意欲を高めたり、他の内定者や先輩社員との交流が図れるメリットなどがあります。

秋・冬選考

多くの企業は基本的に10月までに採用活動を終わらせる計画で動いています。
ただし、採用目標人数に達していない場合は秋・冬選考を行うケースもあります。事前に人材が確保できなかった場合の準備もしておくとスムーズに選考が行えます。

11月~3月 懇親会・研修・受け入れ準備、手続き

内定を出した後も、内定者のフォローは欠かせません。入社まで期間が開きますので、交流の場を設けるのが、内定辞退を防ぐカギとなります。よくある例として、懇親会や研修、アルバイト・インターンシップなどがあります。特に懇親会は同期の方や先輩の方と知り合うことができる点から、おすすめです。

ポイント💡丁寧な連絡・内定後のフォローは徹底に!
学生に向けて選考結果の連絡が遅れると、自社に対して不信感や不安な気持ちを持ってしまうかもしれません。そのようなことを防ぐためにもこまめに連絡を取る・連絡の期日を守ることを意識していきましょう。特に内定後のフォローは学生の入社率を分ける最後の重要な時期でもあります。ここで大切なのは【コミュニケーションをしっかり図る】ですので、意識して取り組んでいきましょう。

 

4月 入社

新卒の場合、一般的には4月1日に入社式を行います。ただし中には3月に入社式を行う企業もあります。特に研修に時間をかけるサービス業界は3月の入社式も珍しくありません。

 

 

新卒の採用スケジュールは企業規模や、インターン開始時期により一部異なる!

企業規模別の新卒採用スケジュール

大手企業

大手企業は数百人以上採用することもあるため、基本的にはプロセスが長期化する傾向があります。3月の情報解禁日から10月の内定式に向けてスケジュールを組む企業が大半を占めます。また、グループ面接や面接が複数回にわたることもしばしばあります。

中小企業

大手企業よりも選考スケジュールが比較的短くなる傾向があります。理由としては採用人数が少なく、採用に割ける人員や時間などリソースが限られているためです。一方で柔軟に採用戦略を練ることが可能です。中にはあえて大手企業と選考時期をずらす企業もあります。(春採用や秋採用など)

ベンチャー・スタートアップ企業

スピード重視で採用をするのがベンチャーの特徴です。また優秀な人材を確保するために早めにスケジュールを組む傾向があります。また、3年時のインターンシップ生を採用することも少なくありません。
  

新卒インターン開始時期別の採用スケジュール

最も早く母集団形成を始めるパターンがこの早期タイプです。優秀な学生の確保を目的として、3年の4月頃からインターンシップが実施されます。企業特性は外資企業やメガベンチャーです。優秀な人材をいち早く確保したい、企業ブランドや知名度はあまりないが早めに人材を確保したい企業にはこの早期タイプがむいています。

早期
大学3年時春・夏インターン 4~9月
本選考開始 8月~3月
内定出し 9月~

 

一般的なフローと言えるのがこの中期タイプです。母集団形成は大学3年生の5月頃から開始され、7月から9月にかけて夏のインターンシップが実施されます。企業特性は日系大手、中堅企業となっております。企業ブランド力は登記タイプの企業よりも高い傾向がある場合はこの中期タイプが向いています。

中期(標準期)
大学3年時夏インターン 7~9月
本選考開始 10月~2月
内定出し 10月~

 

晩期の母集団形成のタイミングは大学三年生の9月頃からとなっております。晩期タイプの特徴としてはインターンシップが冬のみです。ですので、本選考と並行して行われる場合があり、採用担当者の負担が増える可能性がありますので注意が必要です。 企業特性は総合商社です。ブランド力がダントツだったり、かつ採用数が少ない企業はこの晩期タイプが向いています。

晩期
大学3年時冬インターン 12月~2月
本選考開始 12月~6月
内定出し 11月~

 

 

ポイント💡早めに選考をスタート!
早期選考をすると次のようなメリットがあります。
 ・優秀な学生を確保できる
 ・学生との接触回数が増える
 ・多くの学生と会える
 ・採用活動の質が高まる
  採用活動は遅れるほど不利になり、採用担当の方の負担も増えます。焦って採用して自社に合わない学生を採用してしまうというリスクもあります。一方で内定フォローを怠ると内定辞退につながる恐れもあるので、適切に対応していきましょう。

 

まとめ 自社に合った新卒採用スケジュールを立てましょう!

新卒採用の期間は経団連による就活ルールは新卒一括採用を前提とし、3月~4月と公表されているものの、実際には企業によって採用スケジュールは異なります。重要なのは各ステップ(母集団形成・インターンシップ・本選考・内定出し)をいつまでにしておくのかスケジュールを組んでおくことです。本記事で新卒採用スケジュールをしっかり念頭に置き、自社に合う採用スケジュールを早いうちから組み立てておきましょう。

とはいえ、スケジュールを組んだはいいものの、「採用手法や広報ツールなど何を選べばよいのかわからない!」と感じられる採用担当の方も少なくありません。弊社(bサーチ)ではマイナビやリクナビのような主要媒体や今話題のダイレクトリクルーティングができるOfferbox(オファーボックス)など、新卒採用に特化した求人媒体を数多く取り扱っております。また、媒体選定だけでなくSNSやHP制作など採用広報においてもご支援できますのでお気軽にご相談くださいませ!

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