ディスプレイ広告(Google・yahoo!)
運用型広告
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、代表的なウェブ広告の1つです。
ディスプレイ広告の基本的な知識を始め、リスティング広告(検索広告)との違いや特徴、運用のポイントなどを初心者でもわかるようまとめました。
ディスプレイ広告はある程度狙いを定めて配信できるため、例えば「過去に自社サイトを閲覧した人に広告を出す。」「特定のキーワードを検索した人に広告を出す」など細かい設定も可能です。
できることは多いですが、問い合わせや商品購入をしたい人ピンポイントでターゲットとすることは難しいため、これらを目標とする場合はリスティング広告(検索広告)をおすすめします。
マーケティング施策を実施する上で、ディスプレイ広告の効果についての理解し、他の広告との違いも把握し、ウェブ広告の配信や運用に活かしてみてください。
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告とは、WEBサイトの広告枠に表示される画像広告、動画広告、テキスト広告のことです。
youtubeで広告を見たことがありませんか?
それも実はディスプレイ広告なんです。
yahooやgoogleで検索した時に出てくる広告画像もディスプレイ広告です。
バナーで表示されることが多いため、ディスプレイ広告はバナー広告とも呼ばれます。
ディスプレイ広告は、広告の掲載枠があるWEBサイトの内容(コンテンツ)に応じて表示されるため、コンテンツ連動型広告とも呼ばれます。
ディスプレイ広告はWEBサイトや動画サイトに、テキスト、画像、動画、またはテキスト+画像の形式で掲載することができます。
ユーザーがディスプレイ広告をクリックすると、広告主が設定したWebサイトに遷移し、ユーザーに対して商品やサービスの詳しい情報を提供することで、ユーザーの興味を引き、成果へと繋げることが可能になるのです。
ディスプレイ広告の広告費用は、ユーザーがクリックするごとに課金されるクリック課金制です。
ディスプレイ広告の掲載順位は、設定された上限クリック金額と、広告の品質スコアを元に設定される広告ランクによって決まります。
ディスプレイ広告は、まだ課題に気付いていない潜在ユーザーに広くアプローチする効果があります。
国内のディスプレイ広告の2つの大きなネットワークとしては、Google社が提供しているサービス、「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」と、Yahoo!社が提供しているサービス、「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」があります。
ディスプレイ広告とリスティング広告(検索広告)の違い
Web上で広告施策・マーケティングを行うといえば「ディスプレイ広告」より「リスティング広告(検索広告)」という方も多いはず。
Web広告を活用して効果を出したいと考えた時に、「ディスプレイ広告」か「リスティング広告(検索広告)」のどちらを利用するべきなのか迷うことがあります。
ここではリスティング広告(検索広告)とディスプレイ広告の違いについて解説するので是非自社のマーケティングに活かしてください。
リスティング広告(検索広告)とは検索連動型広告とも呼ばれる、googleやyahoo!などの検索エンジン上に表示されるテキスト広告です。
1.表示場所の違い
リスティング広告(検索広告)は「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーの検索したキーワードに沿って「検索結果画面」に表示されます。
ディスプレイ広告とは検索結果画面に限らず様々なWebサイトやアプリ上に配信されるので表示される場所が違います。
配信面の多さは、検索結果画面に絞られるリスティング広告よりディスプレイ広告の方に分があります。
そのため、配信方法によっては、ディスプレイ広告ではリスティング広告と違い短期間で大量のユーザーに広告を表示させる効果があります。
2.アピール方法の違い
ディスプレイ広告は画像ですが、リスティング広告はテキスト形式です。
そのため、リスティング広告(検索広告)は短い文字数で商材の魅力を伝える力が必要になってきます。
しかしディスプレイ広告は、テキストだけでなく画像や動画を使えることができるため表現が幅広くできます。
ディスプレイ広告は画像や動画は視覚的に表現することができるためユーザーの目に留まりやすく、リスティング広告(検索広告)と違い魅力的なクリエイティブを使えば広告の効果が更に高まります。
ディスプレイ広告なら文字だけでは伝わり切らない商材の特徴を画像や動画で分かりやすくアピールすることができます。
3.ターゲティングの違い
リスティング広告(検索広告)は、ユーザーがyahooやgoogleなど検索窓に入力するキーワードに対してweb上でマーケティングすることもディスプレイ広告との違いです。
リスティング広告(検索広告)は自ら積極的に検索するユーザー、つまりニーズが顕在化しているユーザーを狙いたい場合に向いているのはディスプレイ広告とは大きく違い差となる点です。
一方ディスプレイ広告は、ユーザーの属性や興味関心、配信面などでweb上でターゲティングし効果を狙います。
ディスプレイ広告は積極的に検索してはいませんが、商材に興味がありそうな潜在層にディスプレイ広告はアプローチすることが可能です。
例えば「インターネット広告」を取り扱う場合、リスティング広告では「ネット広告 代理店」と能動的に検索するユーザーに対して広告を出せます。
リスティング広告(検索広告)は顕在層にリーチするので効果がでやすい一方、ディスプレイ広告と違い、web上に対象ユーザー数は少なく競合も多いです。
ディスプレイ広告の場合、まだ検索はしていませんが「インターネット広告」に関心があると推定されるユーザーに広告を配信できます。
リスティング広告(検索広告)と比べるディスプレイ広告を見るニーズはまだ弱いですが、web上で広告を配信できる対象ユーザーは多いです。
ディスプレイ広告は自社サイトやLPに訪れた人をターゲットとして、広告配信を行うことも違いです。
また、ディスプレイ広告はリターゲティング(リマーケティング)と呼ばれるターゲティング方法もあり、関心の高いユーザーに再度webからアプローチすることもできることも大きな違いです。
種類と費用
配信媒体
ディスプレイ広告では、GoogleとYahoo!、youtubeの3種類に分かれます。
それぞれの種類ごとに解説します。
GDN(googleディスプレイネットワーク)
googleが提携する200万以上のWebサイトやアプリにディスプレイ広告を表示します。
google関連のサービスサイト(YouTubeやGmailなど)の他に提携しているwebサイトやアプリにディスプレイ広告を表示できます。
ディスプレイ広告の具体的な広告配信先にはAmebaブログやYouTubeの有名なものから、@nifty、BIGLOBE、livedoor、個人ブログサイト、法人の専門サイトなど幅広くあります。
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告・運用型)
Yahoo!が提携するWebサイトやアプリにディスプレイ広告を表示できます。
Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!関連のサービスサイト(Yahoo!JAPANやYahoo!天気など)、提携するパートナーサイトにディスプレイ広告を表示します。
Yahoo! JAPANは、信頼できる法人サイトと提携していることが多く、ディスプレイ広告で注意が必要な「不適切なWebサイトへの広告配信によるブランド毀損リスク」を回避できます。
Yahoo!
ディスプレイ広告ではその他にも朝日新聞デジタルや食べログ、価格.comといったサイトにも配信することができます。
GDN・YDAともにディスプレイ広告のクリック単価はそこまで大きく変わりません。
しかし、ディスプレイ広告の配信面や利用できるターゲティング、成果計測の仕様などが若干異なりますので注意が必要です。
youtube
youTubeのページの端などや、動画の下部などにディスプレイ広告を表示できます。
GDN(googleディスプレイネットワーク)に申し込むことでディスプレイ広告を利用ができる仕組みになっています。
ユーザーが広告をクリックすると、ディスプレイ広告にあらかじめ設定しておいたLP(ランディングページ)やWebサイトに移動するようにな仕組みになっています。
近年ではyoutubeを利用したことがない人がいないほどメジャーなオンライン動画共有プラットフォームになっており、年齢層も幅広いためyoutubeにディスプレイ広告を表示すれば、多くのインプレッションが獲得できる見込みができるでしょう。
クリエイティブの種類
ディスプレイ広告のクリエイティブは大きく2種類あります。レスポンシブ広告とバナー広告です。
レスポンシブ広告
ディスプレイ広告のレスポンシブ広告は、画像や動画+テキスト(見出し・説明文)で構成されている広告です。
GDNでは「レスポンシブディスプレイ広告」、YDAでは「レスポンシブ広告」と呼び方が違います。
規定サイズの画像・動画とテキストを入力しておけば、ディスプレイ広告がデバイスに合わせて最適なサイズとデザインに自動で調整してくれる便利な広告タイプです。
特にGDNの場合、画像や動画、見出し、説明文を複数入力すると、ユーザーの状況に応じて最適なディスプレイ広告の組み合わせが表示されます。
レスポンシブ広告のメリット
- 短い時間で様々な広告のサイズに配信できるディスプレイ広告のクリエイティブを作成することが可能
- 広告がwebサイトに上手く溶け込むことができるため、より高いディスプレイ広告の効果を見込める
- ディスプレイ広告の最適な組み合わせのクリエイティブを機械学習によって自動生成
バナー広告
バナー広告は、画像または動画単体で構成されるディスプレイ広告で一般的に使用される広告であり、動画または画像のみを表示します。
ディスプレイ広告のレスポンシブ広告と異なり、ディスプレイ広告のバナー広告は見出しや説明文は設定しません。
Google広告では「イメージ広告」、Yahoo!広告では「バナー広告」と呼びます。
バナー広告では伝えたいメッセージや商品のコンセプトや、イメージ画像などを使って視覚的にアピールすることができます。
それぞれディスプレイ広告で推奨される画像サイズがあるので注意しましょう。
バナー広告のメリット
- インパクトの強いクリエイティブを作成できればブランディングなどにも活用することができる
- ターゲットが絞れていない場合も出稿すればどのような層が広告に興味を持っているか把握できるため、そこからターゲットの絞り込みも可能
課金方式・費用
ディスプレイ広告の課金方式は、大きく分けると「クリック課金」と「インプレッション課金」の2つに分けることができます。
検索連動型広告 | ディスプレイ広告 | |
課金形態 | クリック課金 | クリック課金・インプレッション課金 |
下限CPC | 9円 | 11円 |
上限CPC | KWによっては1,000円以上 |
クリック課金
クリック課金は、GoogleやYahoo!等の検索結果にディスプレイ広告が表示されており、その広告にサイト訪問者がクリックすると課金される仕組みになっています。
そのため、ディスプレイ広告が表示されただけでは課金されないのです。
ディスプレイ広告に関心を持ったユーザーしかクリックしないため、無駄な費用を抑えることができ、費用対効果が高くなります。
このクリック課金に向いているのはサービスの成約やLPへの誘導を目的とした広告です。
ディスプレイ広告のクリック単価はオークションで決まります。
オークションにて高い単価で入札された広告が配信されやすくなっています。
広告配信には、単価だけでなく広告ランクなども関わってくるため、クリック単価を高くすれば配信されやすくなるわけではありません。
だからこそ入札額が高くなくても総合的に判断され、上位に表示されるなんて可能性も充分あります。
クリック課金では、広告キャンペーンごとに1日の上限金額が設定できるため、予想以上のクリック数が集まり、「広告費用が予算を超えてしまった・・・」なんてことはありません。
ディスプレイ広告は設定金額を超えると自動的に広告配信を停止してくれます。
ここで注意しておきたいのが、ディスプレイ広告で設定する予算はあくまでも目安であるため、状況に応じて若干予算をオーバーしてしまう場合もあります。
インプレッション課金
ディスプレイ広告のインプレッション課金では、広告が1000回表示されるごとに課金されます。
インプレッション課金ではクリックされたかどうかではなく、表示回数での課金になっています。
クリック率が高いほど単価が安くなるので、クリック数が多い広告はインプレッション課金の方が費用を抑えられます。
サービスを知ってもらうことを目的とした広告配信にも向いています。
「インプレッション単価(CPM)=コスト÷表示回数×1,000」で金額を計算できます。
コンバージョン課金
ディスプレイ広告のコンバージョン課金は、CVが発生した時に費用がかかる成果報酬型の課金です。
ディスプレイ広告のコンバージョン課金を使用するためには一定の条件を満たしている必要があります。
【コンバージョン課金使用条件】
・過去30日間で100件以上のCV発生
・上記CVの9割がクリックから7日以内にCVに至っている
クリックされただけで、CVには繋がっていない場合の費用の無駄を省くことができます。
それにより、今までできなかったユーザー層への配信にチャレンジできます。
しかしコンバージョン課金はある程度大きな広告予算をかけることが必要になってきます。
日予算や目標コンバージョン単価が低いと、広告があまり配信されないでしょう。
ディスプレイ広告のメリット・デメリット
ディスプレイ広告のメリット
①潜在層にアプローチでき、商品の認知拡大ができるメリット
ディスプレイ広告の最大のメリットとは、潜在層にアプローチして商品やサービスの認知拡大ができることです。
まだ課題に気付いていない顧客や、悩みはあるけれども、まだ具体的な行動に移そうとしていない顧客に訴求して、ニーズを掘り起こせることがメリットす。
②画像や動画を使えるので目にとまりやすいメリット
ディスプレイ広告のマーケティングは、タイトルと広告文といった要素がテキストのみのリスティング広告に対して、画像や動画を使用できるため目にとまりやすいというメリットがあります。
また、ディスプレイ広告はビジュアルで表現することで、商品やサービスの魅力をより具体的に伝えることがメリットです。
③リマーケティング(リターゲティング)が可能なメリット
ディスプレイ広告には、GDN(Googleディスプレイネットワーク)ではリマーケティング、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)ではリターゲティングと呼ばれる配信の機能があります。
これは、googleやyahoo!等から一度WEBサイトに訪れたものの商品購入や問い合わせまで到達しなかったユーザーに対して、ディスプレイ広告で別サイトを訪問した時に再度同じ広告を表示できる特徴があります。
一度ディスプレイ広告などからは流入し、WEBサイトに興味を持ち、他のWEBサイトを回遊して情報を探しているユーザーを追いかけてアプローチをすることで、購入や申し込みへと導く便利なメリットです。
「気になるタイトルの本があり、その本のタイトルを検索し、気になったサイトに訪れ情報を調べた。その後他のサイトを訪れた時にさっき見た本の広告が表示されるようになった」
このような経験をしたことありませんか?
リマーケティングとは(リターゲティングとは)この広告のことです。
リマーケティングとはディスプレイ広告に設定できるターゲティングの中でも問い合わせや商品購入などの成果が得られやすいため、オススメできる方法です。
④クリック単価が安いメリット
ディスプレイ広告はクリック単価が安いため、同じ予算でもリスティング広告に比べ、多くのユーザーをサイトに誘導できるメリットがあります。
ディスプレイ広告のデメリット
①リスティング広告よりCVRが低いデメリット
ディスプレイ広告は、リスティング広告と比べて、CVR(コンバージョン率)や、即効性が低いというデメリットがあります。
課題やニーズが明らかで、すぐに行動を起こそうとしている顧客にアプローチするリスティング広告に対し、ディスプレイ広告とは、潜在層も含めた幅広いユーザーが対象となるため、申し込みや購入にすぐにはつながりにくいというのが理由です。
そのため、ディスプレイ広告は多くのユーザーを集めるものの、コンバージョン単価は高くなる傾向があります。
②効果測定や分析が難しいデメリット
ディスプレイ広告はタイトルや広告文の変更によって効果がすぐに出るリスティング広告に比べて、ディスプレイ広告は効果測定が難しいというデメリットもあります。
アプローチするターゲット層が幅広いだけでなく、画像やテキスト、その組み合わせ方など改善ポイントが多いため、どの要素がコンバージョンにつながるかの特定に時間がかかるのがデメリットです。
ディスプレイ広告での分析などの運用負荷軽減や広告の最適な予算配分のためには、広告効果測定ツールを検討してみても良いかもしれません。
③広告費の消化ペースが速いデメリット
ディスプレイ広告は多くのWEBサイトに掲載されるため広告を目にするユーザーも多く、リスティング広告よりもクリックされる確率が高いことがデメリットに繋がります。
ディスプレイ広告は多くのユーザーをサイトに誘導できる反面、広告費の消化ペースが速いこともデメリットです。
また、ディスプレイ広告のマーケティングは狙った層ではないユーザーからのクリックが増えると、広告費を無駄に消費してしまうリスクがあることもデメリットとして押さえておきましょう。
ディスプレイ広告で効果を出すには?
ディスプレイ広告は細かなターゲティングがあることにより、各企業に合った最適なユーザーに向けて広告を表示することが可能になっています。
また、GDN(googleディスプレイネットワーク)とYDA(Yahoo!ディスプレイ広告・運用型)によってターゲティングが違います。
ただし、ディスプレイ広告でのマーケティングはターゲティングが細かく分けられているため難しい、ややこしそうといった感じを受ける方もいるでしょう。
GDN(googleディスプレイネットワーク)のターゲティング
コンテンツターゲティング
ディスプレイ広告のユーザーの年齢・性別・年収・子供の有無・言語を指定できます。
・年齢
ディスプレイ広告は18歳~65歳以上のユーザーを指定可能(年齢を特定できないユーザーも指定可能)
・性別
ディスプレイ広告は男性、女性、不明のいずれかを指定可能
・年収
ディスプレイ広告は世帯年収が上位10%〜下位50%を指定可能
・子供の有無
ディスプレイ広告は子供あり、子供なし、不明のいずれかを指定可能
・言語
ディスプレイ広告は日本語、英語などユーザーが使う言語を指定可能
オーディエンスターゲティング
まずオーディエンスターゲティングを解説します。
通常は広告枠に対してディスプレイ広告を出稿するのですが、ユーザーに対して出稿するのがオーディエンスターゲティングです。
ディスプレイ広告からサイトに訪問した履歴や購入履歴など、Cookieを活用して得た情報からその人に対して興味のある広告を出稿できるのです。
種類については以下の通りです。
・アフィニティカテゴリ
ライフスタイルや趣味、習慣といった点を指定することで、それらに興味のある消費者に訴求できます。
・ライフイベント
卒業、入学、結婚、出産、引越しなどライフイベントを指定することで、それらに興味のある消費者に訴求できます。
・購買意向の強いオーディエンス
類似の商品・サービスをリサーチしている消費者を指定できます。
・カスタムオーディエンス
キーワードやアプリ名に関係する消費者を指定できます。
・詳しいユーザー属性
子どもが生まれたばかりなど、特徴のある消費者を指定できます。
・リマーケティング
一度来訪したことのある消費者を指定できるため、CVに繋がりやすいです。
・カスタマーマッチ
既存顧客のデータと類似した消費者に訴求できます。
・類似ユーザー
一度来訪したことのある消費者と類似した消費者に訴求できます。
トピックターゲット
トピックターゲットとは、Googleが定めているカテゴリーの分類によって、関連性の高いサイトへ広告出稿できる設定です。
自社の商品やサービスに関係の深いカテゴリーに属するサイトを自動で選定し、広告を表示させることができます。
プレースメントターゲット
プレースメントターゲットとは、広告を出稿するサイトを指定できる設定です。
広告を出すサイトを、広告主が自由に設定することができ、特定のサイトには広告を掲載しないように除外する機能もあります。
自社の商品やサービスごとに関連性の高いサイトを選ぶことや、企業イメージを低下させる信頼性の低いサイトには広告を載せないといった配慮ができるのが利点です。
その他のターゲティングについて
「地域」「デバイス」「時間・曜日」が指定できます。それぞれ説明しましょう。
地域
都道府県、市区町村レベルを指定して訴求できます。国内外どちらにも訴求できます。
デバイス
広告を見ているデバイス、つまりパソコン・スマホ・タブレット・テレビ(スマートTV)などを指定して訴求できます。
時間・曜日
訴求する時間(15分単位)・曜日を指定できます。
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告・運用型)のターゲティング
サーチターゲティング
YDNでは、サーチターゲティングという手法を用いることができます。
サーチターゲティングとは、過去に特定のキーワードで検索をかけたユーザーに対して広告表示をするという方法です。検索ボリュームの多いキーワードを設定しておけば、多くのユーザーにアプローチすることができます。
インタレストマッチ
インタレストマッチとは、ユーザーの閲覧履歴などのcookie情報を元に広告を表示させる方法です。
閲覧履歴からユーザーの興味関心を分類し、特定のジャンルに関心の高いユーザーに的を絞って広告を出すことが可能です。
YDNでは、閲覧履歴によるターゲティング手法として「サイトリターゲティング」という機能も活用できます。
自社サイトに以前訪問したことがあるユーザーに対して広告を表示させるのがサイトリターゲティングです。
こうした機能によって、より期待度の高い見込み客を絞り込むことが可能になります。
効果的にディスプレイ広告を配信するポイント
適切なターゲティング設定
ユーザーへのターゲティングと配信面のターゲティングは組み合わせることもできます。
しかし、最初から絞り込みすぎると配信対象ユーザーが少なくなり、機械学習による最適化が進みづらくなります。
商材や予算によりますが、最初はユーザーまたは配信面どちらかのターゲティングを推奨します。
タグを設置して成果計測・リマーケティングに活用
ディスプレイ広告でサイト誘導・成果獲得を目的とする場合は必ず広告用のタグを設置しましょう。
タグを設置することで、リマーケティングや成果計測が可能になります。
広告用タグは媒体別に異なります。
例えばGDN・YDAを両方配信する場合は、Google広告・Yahoo!広告それぞれのタグを設置しましょう。
広告用タグ設置には、Googleタグマネージャ(通称GTM)が便利です。
しかしタグ設置やコンバージョン設定には、専門知識が必要になります。
さらに、ネット広告による個人情報収集については、プライバシー保護による規制が強化され状況が刻一刻と変化しています。
タグやリターゲティングの詳細は、広告運用代理店またはサイト制作会社に相談することをおススメします。
目的別に最適なクリエイティブを作成する
ディスプレイ広告は画像や動画といったリッチなクリエイティブを配信できます。
その分、クリエイティブが配信成果を大きく左右するともいえます。
【認知拡大が目的の場合】
商品の特徴とサービス名を端的に示すことが重要です。
印象に残りやすいよう、商品の特徴が一目で分かる画像があるとよいでしょう。
【成果獲得が目的の場合】
商品のメリットと「今すぐ資料請求」などユーザーにとってほしい行動が一目で分かるクリエイティブがよいでしょう。
例えばユニークワン開発のSNS分析ツール「ooowl(オウル)」の場合、
・認知拡大目的:ツイッター・インスタ分析ツールであることと、サービス名が一目で分かるクリエイティブ
・成果獲得目的:サービスのメリットと「無料トライアル」が強調されたクリエイティブ
と、目的別にクリエイティブを分けます。
※上記クリエイティブはサンプルです
このように、目的に応じてどの部分を訴求するのか使い分けることが重要です。
広告とランディングページを一貫した内容にする
ディスプレイ広告のパフォーマンスを高めるには、広告クリエイティブだけでなく遷移先のWebページ=ランディングページも重要です。
バナーなど広告の質がよくても、クリックした後に遷移するランディングページが良くなければ、当然cvにはつながりません。
ランディングページは、ディスプレイ広告の入札にも大きく影響します。広告クリエイティブ同様に注力してランディングページを用意しましょう。
他の広告メニューと併用する
多様なターゲティング・リッチな広告クリエイティブで配信できるディスプレイ広告。
ですが、さらに効果を高めるには他の広告メニューと併用することをおススメします。
たとえば成果獲得(購入・資料請求など)を強化したいときは、リスティング広告と併用するとよいでしょう。
リーチするターゲット層を変えたい場合は、SNS広告の活用もおススメです。
まとめ
本記事ではディスプレイ広告の基礎内容から効果を出す方法まで詳しく解説しました。
ディスプレイ広告を含めたWeb広告は、誰もがその配信を歓迎するわけではありません。
例えばユーザーのニーズに合わないディスプレイ広告が表示されれば、煩わしく感じられてしまいます。
また、ディスプレイ広告でキーワードなど適切にターゲティングしても、広告そのものが邪魔に感じられて広告主に対してもマイナスな印象を持たれる可能性が考えられるでしょう。
そのため、ディスプレイ広告を嫌うユーザーも多いことを、あらかじめ認識しておくことは必要です。
ディスプレイ広告で嫌われる可能性を考慮した上で必要なことは、Web広告のターゲティング精度に任せすぎず、自社のターゲット層に刺さるクリエイティブを開発することです。
自分にとって必要な商品で好感を持てる広告であれば、ユーザーから嫌われたり、不快だと思われることも少ないでしょう。
さらに、近年ではプライバシー保護の観点から、個人情報の収集を規制する動きが強まったことでユーザーデータを活用した広告配信の精度が落ちるとも言われています。
ターゲティングの精度が落ちてしまうと、今までの広告配信でこれまでと同じ成果を得ることは困難になるでしょう。
そのため、今後は自社の目的やターゲットに合わせた広告手法の選定と、ターゲット層に刺さるクリエイティブの開発を行うことが求められます。
ディスプレイ広告は検索結果画面に表示されるリスティング広告と異なり、Webサイトやアプリ、あるいは動画サイトなどの広告枠に表示されます。
ディスプレイ広告といってもGDNやYDNなどの種類があり、それぞれセグメントが異なりますので、広告配信の目的や具体的なターゲット像を明確にしたうえで、最適な手段を選び効果を出していきましょう。
ディスプレイ広告でわからないことや、気になることがあれば、bサーチにお問い合わせください。
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