面接をやっていない企業が少ない中、「実は面接は意味ないのではないか」「面接してもやめていくし…」とお考えの方、いらっしゃいませんか?
面接にはきちんと意味があります!
それは面接実施自体に意味がないのではなく、面接に対する考え方や、面接実施の際の方法が間違っているかもしれません。
この記事では面接の時間をより有意義にするための考え方や方法を解説していきます。
目次
面接はやる意味ないといわれているが、その認識は間違っています
企業に新しい人が必要、入るとなった場合、採用面接を実施することがほとんどです。
ただ、実際に採用面接をやる人の中には「面接をやる意味とは?」と疑問に感じるタイミングがあるのではないでしょうか。しかし面接には意味があるのです。
面接をする際に意味がないと感じる主な要因は「面接ではその人のことが分からない」「面接対策や面接の練習されて、見抜けないので無意味だ」「面接でわからないなら時間がもったいない」といったものかと思います。
しかし、採用面接をする理由はその人の全てを知る為ではなく、その人のやる気や物事の考え方、今までの行ってきたこと等から、自社に合うか合わないかを見ることです。面接の時間は企業によって様々ですが、基本的には1時間ぐらいです。その1時間の中でわかることは限られています。その中で前述したようなことを確認し、採用か不採用かを決めなければなりません。面接の中でできるだけその人のことを理解するためには、質問項目を会社に合った内容にしたり、面接官の技量を確認することが良いでしょう。
この次の章以降を読むことで、「面接は意味がない」と感じているあなたも、「こうすれば自社の面接にも意味が見いだせる、意義ある時間にできる」をなります。
改めて考えたい面接の3つの意味
「面接」の意味をここで改めて見直してみましょう。
面接は「限られた時間でお互いのことを知るための場」
1章にも記載しましたが、面接のそもそもの意味は「その人の全てを知る為」ではなく、面接の質問に回答してもらうことで判断材料を増やすことです。そのため、「全てを知ろう」「完璧な人を選ぼう」という目的で面接を実施していると、面接に意味がないと感じてしまうかもしれません。
そのため、正しい質問項目を利用し、正しい順番で質問や話をし、面接という限られた時間の中でどれだけ有意義な会話ができるかが大切になります。3章で面接の質問項目に関してはご説明していますので、ご確認ください。
事前のコミュニケーション・準備で面接をより意義ある時間にできる
ほとんどの企業は面接前にエントリーシートや履歴書で情報をある程度は持っているはずです。実際に面談を実施することでそれらの事前情報との相違を確認することができます。事前情報で気になる部分は当日の質問項目に入れておきましょう。
また、情報だけでなく、面接日程調整や事前連絡の際のレスポンスでもその人のことがわかるでしょう。事前連絡の際のレスポンスの内容や文面、スピード感から入社後の仕事ぶりや連絡スピードを想像することができます。ただし、あくまで想像であり、入社前の連絡が入社後も全てそのままとは限らないので注意が必要です。
企業も選ばれる側:面接は自社のことを知ってもらうための場でもある
2-1で面接では判断材料を増やすことが大切と記載しました。面接の時間で判断材料を増やしたいのは企業側だけでなく、求職者側同じです。求職者もメールの連絡や電話対応、HP、募集要項からは分からない部分を面接で知ろうとしています。そのため、逆に面接の時間は自社をアピールできる場なのです。自社アピールできる場を減らすよりは、より有意義なものになるよう伝える内容や質問項目を整理するとよいでしょう。伝える内容、質問項目に関しては3章で記載をします。
意味がないと感じている面接を意味あるものにする5つの打ち手
2章で面接実施の意味を改めて確認しました。3章では実際に面接を有意義な時間にするためにできることを記載します。
面接の質問項目見直す・会社に合った内容に変更する
この記事を読まれている方は現状面接を行っている企業の方かと思います。自社で行っている面接の質問項目は自社に合っている内容で構成されていますか?自社に合った内容で質問項目を構成していないと、せっかく面接に時間を使用しても自社に合った人の採用にはつながりません。
面接の質問項目に関しては、聞きたい内容と自社の社風に併せて構成をすることが大切です。
面接項目作成の参考に下記記事もご参照ください。
<面接質問シート付・面接初心者でも対応できる中途採用質問60選>
https://www.bsearch.co.jp/media/adoption_question
適性検査の活用をする
面接ができる時間は限られています。ほとんどの企業様が1時間ぐらいではないでしょうか。その中確認したいことを確認するのは難しいかもしれません。その場合適性検査を取り入れることも1つの方法となります。適性検査は自社ですでに働いている方とマッチするか、求職者の属性判定や、コミュニケーションの取り方等かなり細かい部分まで判断することができます。適性検査にも種類がありますので、自社の求めた情報を確認できる適性検査サービスを選定しましょう。
人事や面接官の上長が同席をして実際の面接方法を確認する
面接をする人の技量や、臨機応変な対応ができるか否かでも、面接の意味が変わってきます。面接に慣れていない人が面接を実施することで、受験者の良い面を引き出すことができなかったり、その場で質問の仕方を変えたりすることができません。そうすると、本当は受験者が自社に合った人であるかもしれないにも関わらず、不採用という結果になってしまったり、逆に自社に合っていない人を採用としてしまい退職してしまったりということが起きかねません。採用した人が辞めてしまうと、「面接は意味がないのでは」となることに繋がってしまいます。
求職者ごとに合った対応をする
求職者側に合わせた対応も必要です。例えば遠方に住んでおり今後引っ越しの予定がある為面接予約をした人がいた場合、Web面接を行う必要があります。自社に合う人かもしれないにも関わらずWeb面接は対応していないという理由で面接を実施しなかったりすることで、良い人を逃してしまうことに繋がります。面接以外でも面接までのメールでのやりとりの仕方や電話をかけた際の対応の仕方等、企業側は受験者に寄り添った対応をすることで、面接だけでなく求職者とのコミュニケーションすべてに意味を見出すことができます。
カジュアル面談を行う
面接だけが求職者と直接話をする場ではありません。カジュアル面談という形でWebや電話でコミュニケーションをとることも有効な手段でしょう。面接はだれしも緊張してしまい、うまく話せなかったり自然な対応が見られなかったりするものです。求職者の自然な応対や、性格を見るという点で実施する意味があります。面談という名目で実施するので、堅い質問はせず、コミュニケーションをとるという形式で行うことで、求職者の自然な対応が見られるでしょう。
まとめ
面接の意味に関して、今回はまとめました。面接の意味は見いだせましたでしょうか?面接に意味ないという考えは間違っており、求職者と企業が相互に理解を深めることができる絶好の機会なのです。面接の時間をより良い時間にするために企業側ができることは行うことで、面接の質が上がるでしょう。また、面接という枠にとらわれず、適性検査やカジュアル面談を取り入れることで面接の補助役割を担えたり、判断材料を増やすことができます。
より良い面接実施の為に自社内でできること、検討できる手段は取り入れるとよいでしょう。