成功事例あり!採用難ランキングと採用成功のための解決策3選

採用難

「なかなか良い人材を採用することができない…」そう悩んでいませんか?コロナ以降、有効求人倍率も高まっており、採用難の時代に突入しています。少子高齢化や労働力不足による倒産など、人材確保が企業課題になっています。
そこで、各職種・業界ごとに採用難かどうかをランキング形式で確認できるようにし、採用難である場合の解決策対策を本記事で提示しました。
採用ができていないのは自社だけなのか、他の同じ職種や・業界の企業は採用できているのかなどを一目でわかるように記載しているので、自社の現状を把握し採用難から脱出するための方法までこの記事で完結することができるでしょう。
自社の職種や業界は採用難なのか、採用難である場合はどのような対策や手法を用いればいいのかなどを記載しています。また、それぞれの手法を用いた成功事例も記事内で解説しているので、より具体的なイメージを抱いていただきやすいような内容となっています。
この記事を読み終えたころには自社が採用難かどうかを把握でき、脱出するための行動を起こし、採用成功へと向かっていくことができるでしょう。

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【職種・業界別】採用難の現状

まずここで、それぞれの職種や業界にごとに採用難であるかどうかを解説していきます。
あなたの企業の業界、必要な職種は採用難なのか、そうではないのか。まずは現状を把握して、その先の打開策へとつなげていきましょう。

職種別:採用難易度ランキング

1位 建築・土木技術職

 最も採用難である職種は「建築・土木技術職」です。有効求人倍率は5倍を超えているため、求人数に対する求職者は依然少ない状態が続いており、長い間人手不足となっている職種となっています。
重労働のイメージが根強いことやその重労働に見合った対価が少ないといったことが原因となっているようです。また、施工管理といった資格や経験がないと務まらない職種は特に対象となる方が少なく、企業によっては未経験で若手を採用し、育てていくといった動きも見られます。

2位 医療・福祉・介護

 2番目に採用難である職種は「医療・福祉・介護」です。
有効求人倍率は3倍超と平均値(1.28倍)を大きく上回っています。
こちらも高齢化やコロナ禍を経て人手不足の業界の1つとなっています。こちらは人手不足により採用費が高騰していることが採用難の原因となっています。人材確保のために、人材紹介サービスを利用せざるを得ない状況となっており、看護師の採用単価で100万円以上のコストがかかっています。

3位 サービス・販売・外食

 第3位は「サービス・販売・外食」です。人手不足と言われる職種の1つで、コロナ禍で特に苦境を強いられました。長時間労働や低賃金のイメージが採用難の主な原因となるでしょう。需要は全体的には回復傾向にあり、志望する求職者も増加傾向にありますが、「サービス・販売・外食」において、同じ職種で務めていた求職者が再度同じ職種に就きたい割合は約40%と半分以下なので、経験者を採用したい場合の採用難易度はさらに上がるでしょう。

4位 技能工・設備・交通・運輸

 第4位は「技能工・設備・交通・運輸」です。こちらも長時間労働や低賃金もイメージが採用難へとつながっている職種になります。ただ、2024年に運送業の法改正があるため一定の待遇改善はされるものの、その分稼ぐことも難しくなってくるため、採用難はより極まってくる可能性があります。

5位 Web・インターネット・ゲーム

 第5位には「Web・インターネット・ゲーム」がランクインしています。Webやインターネット、ゲームに関連する人材の需要は非常に高く、どの企業も採用に力を入れています。ただ、需要に対する求職者の数が足りておらず、対象となる人材の確保が難しいことが原因となっております。そのため未経験でも、教育を前提で積極的に採用している企業もいます。

6位 素材・化学・食品・医薬品技術職

 第6位には「素材・化学・食品・医薬品技術職」がランクインしています。特に化学や医薬品は電気自動車や新型コロナウイルスにより、需要は高まっています。しかし、研究や開発職を志望する求職者が減っており人手不足として苦戦していることが現状となっています。

7位 エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)

 7番目には「エンジニア(機械・電気・電子・半導体・制御)」が採用難の職種としてランクインしています。
IT人材は2030年には79万人の人手不足となることが試算されています。また、企業は未経験を育てることより、必要としているポジションのスキルや言語の経験を有した即戦力人材を求めており、その対象者が非常に少ないことが採用難を極めています。

8位 ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)

 第8位は「ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)」です。第7位と同じく需要に対する人手が足りておらず、請け負っている案件に合わせて求められているスキルや言語経験が必要となるため採用が難しくなっています。ただ、社内SEなど自社内に関するエンジニア採用については若手を未経験で採用し、育てていく企業も一定数います。

9位 専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)

 第9位は「専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)」です。仕事内容がハードで専門的なスキルや知識が求められるため、求職者としては挑戦したくてもできない、といった職種でしたが、最近は未経験でも採用している企業も増えてきており、昔ほど採用難ではなくなってきています。

10位 クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)

 第10位は「クリエイティブ(メディア・アパレル・デザイン)」です。クリエイティブ職は比較的希望する求職者は多いです。ただし、専門学校を卒業している、実務を経験しているなど一定のスキルや経験が求められる職種でもあるため経験者を採用しようとすると採用の難易度はグッと上がります。

11位 教育・保育・公務員・農林水産・その他

 第11位は「教育・保育・公務員・農林水産・その他」です。これらの職種は求職者からも安定的な仕事として認識されており、現状採用はそれほど難しくはありません。ただし、勤務時間外の労働や業務量の多さ、それに対する賃金の低さを気にして以前より志望する求職者は減ってきているのことと、志望する求職者のレベルが求めるレベルにないことで採用が難しくなってきているのも事実です。

12位 企画・マーケティング・経営・管理職

 第12位は「企画・マーケティング・経営・管理職」です。企画やマーケティングは志望する求職者が多く、未経験からでも挑戦しやすいため、採用は比較的難しくはないでしょう。ただ、管理職といったマネジメント経験を求められる職種は、優秀な人材の奪い合いとなるため、その競争率の高さから採用難を極めるでしょう。

13位 営業

 第13位は「営業」です。営業は全職種の中でも2番目に志望する求職者が多く、未経験からでも挑戦できるため採用は容易でしょう。ただし、「法人営業経験3年以上、35歳以下」など一定以上のスキル有無や年齢制限をかけるなどすると採用は難しくなるでしょう。

14位 事務・管理

 第14位は「事務・管理」です。こちらは全職種の中でも圧倒的に志望する求職者が多く、採用は非常に容易な職種となります。経理や人事などでも未経験から挑戦できる職種は少なくないのが特徴的です。一部通関士や倉庫管理などの職種は、資格や経験が必要であったり、希望者が少ないなど採用難でもありますが、総合的にみると採用は難しくないでしょう。

業界別:採用難易度ランキング

1位 農林水産・鉱業

 第1位は「農林水産・鉱業」です。高齢化と後継者不足に悩まされている業界であり、志望する求職者も少なく採用難を極めています。現在は各自治体で副業やITの活用などで人手不足を解消しようと動いており、さらには民間企業と地方自治体が協業して人を集めているが、依然として困難な状況となっています。

2位 建設・プラント・不動産業界

 第2位は「建設・プラント・不動産業界」です。職種別において建築・土木が採用難であったように、有効求人倍率が5倍超と高く、休みがとりずらい、重労働のイメージがあるなど採用難を極めています。

3位 運輸・物流業界

 第3位は「運輸・物流業界」です。こちらは職業別のランキングでもお伝えしたように、2024年の運送業における法改正があるものの、「労働時間が長い」「賃金が安い」などのイメージが強く採用難につなっがています。

4位 冠婚葬祭業界

 第4位は「冠婚葬祭業界」です。コロナ禍を経てより採用難を極めた業界の1つでもあります。人生の節目に関わる仕事であるため、なくなることはありません。結婚式の実施率についても回復傾向にはありますが、少子高齢化や結婚をしない人も増えてきており、将来性を心配される声もあり採用難となっています。

5位 警備・清掃業界

 第5位は「警備・清掃業界」です。こちらも建設業のように、長時間の重労働が強いられるイメージがついています。さらには低賃金であることも重なって、ますます採用難を極めています。ただシニア層からの志望度は高く、高齢化は止められませんが、上手に採用につなげられれば、採用難脱出の活路を見いだせるのではないでしょうか。

6位 理容・美容・エステ業界

 第6位は「理容・美容・エステ業界」です。こちらも長時間かつ低賃金のイメージがついており採用難となっています。また、女性が多い職場となるため人間関係に対する不安も採用難につながっていると考えられています。

7位 医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス

 第7位は「医薬品・医療機器・ライフサイエンス・医療系サービス」です。特に介護において、需要自体は非常に高いのに対して、賃金水準が上がらないことや不明瞭なキャリアパスなどが原因で採用難となっています。

8位 外食産業・飲食業界

 第8位は「外食産業・飲食業界」となっています。こちらは昨今のコロナ禍における状況からも採用難であるイメージは誰しもが感じているのではないでしょうか。実際は回復傾向にはありますが、依然として店長候補のような正社員がなかなか採用できないなど慢性的な採用難となっています。

9位 教育業界

 第9位は「教育業界」です。あまり採用難のイメージはないかもしれませんが、現在塾の教室長やプログラミング教室の講師など、デジタル分野のニーズが非常に高まっており、その数が足りておらず採用難となっています。

10位 旅行・宿泊・レジャー業界

 第10位は「旅行・宿泊・レジャー業界」です。こちらもコロナ禍において打撃を受けた業界の1つではありますが、海外の受け入れも進んでいることもあり、回復傾向にあります。ただ、一度離れた人材を取り戻すことは難しく、立ち仕事が多く体力が必要になる点も懸念され採用難となっています。

11位 小売業界

 第11位は「小売業界」です。これまでも原因として挙がっていたように、低賃金・長時間労働であることがイメージとしてあり、採用難となっています。さらには、土日に必ず出勤をせねばならず、予定の調整も難しいことも原因となっているようです。

12位 エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)業界

 第12位は「エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)業界」です。こちらは特にIT業界などのテクノロジー分野との人材競争が激しいことや、マスコミの報道によるマイナスイメージが大きく採用難となっています。ただ、景気にもよりますが、安定した賃金が保証されているイメージもあるので、新卒の就職活動では人気の業界の1つです。

13位 公社・官公庁・学校・研究施設

 第13位は「公社・官公庁・学校・研究施設」です。コロナ禍の影響もあり安定したイメージの強い公務員を目指す動きは増加しました。しかし、地方に比べて国家公務員を目指す動きは減少しており採用難を極めています。

14位 IT・通信業界

 第14位は「IT・通信業界」です。IT人材は2030年には最高約80万人の人手不足に陥ると言われておりますので、採用難となっています。しかし、未経験採用を進めている企業も多くプログラミングスクールの費用を一部負担など、国全体で育てていこうという動きも見られます。実際未経験からエンジニアを目指したいなど、IT業界を志望する人も多いです。

15位 人材サービス・アウトソーシング業界・コールセンター

 第15位は「人材サービス・アウトソーシング業界・コールセンター」です。景気に影響されやすくコロナ禍では、非常に採用に苦戦した業界ではありますが、現在は働き方の多様化(副業やフリーランス)により人材確保はしやすくなっています。また、IT人材でない限り経験は必要としないため比較的希望するハードルが低いことも採用が容易な要因の一つです。

16位 コンサルティング・リサーチ業界・専門事務所・監査法人・税理士法人

 第16位は「コンサルティング・リサーチ業界・専門事務所・監査法人・税理士法人」です。男性を中心に非常に人気のある業界です。最近では女性の希望者も増加傾向にあります。コロナ禍を経て変化の多い時代にコンサルの需要は増しており、それに対する力をつけたいと志望する求職者も多いです。成果に対する報酬も大きく、しばらく採用難となることはないでしょう。

17位 金融業界

 第17位は「金融業界」です。銀行・証券・保険・リースなど幅広い業態があり、どの業態も求人数を増やし積極的に採用を行っています。営業職や事務など比較的未経験からでも始められる職種は採用難ではないが、専門職に関しては依然苦戦が続いている。また、40歳以上のミドル層も動きが活発であるため、管理職候補などでの採用の動きも見られるようになってきています。

18位 商社業界

 第18位は「商社業界」です。商社は新卒から中途まで言わずと知れた人気の業界です。そのため常に一定数の志望者は存在します。唯一の懸念点は、年々採用に対する基準が高まっており有効となる求職者からの応募の割合が少なくなっている点です。求められるスキルや経験が高くなればなるほど採用は難しくなるため、いずれ採用難となる可能性も含まれています。

19位 インターネット・広告・メディア業界

 第19位は「インターネット・広告・メディア業界」です。こちらも非常に求職者には人気で憧れられている業界です。ですので、常に一定数の志望者が存在し企業の採用活動も活発に動いています。こちらの業界はコロナ禍を経て業績も回復しており、人を採用したい企業とインターネットや広告業界で働きたい方求職者の数がマッチしており、しばらく採用難となることはないでしょう。

20位 メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)業界

 第20位は「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)業界」です。製造業は日本のGDPの約2割を占めており、日本の生産を支える大事な業種になります。ですので、ものつくり国家日本にとってまだまだ主要で人気の業種に当たるため採用難となることは少ないでしょう。ただ、昨今インターネット業界やIT業界のように最先端の技術やアイデアに触れられる業界に若手求職者を奪われており、若手確保に苦戦する企業も少なくないため、若手確保の策を講じていかなければ長期的に見て厳しくなる可能性もあります。

21位 メーカー(機械・電気)業界

 第21位は「メーカー(機械・電気)業界」です。第20位の「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)業界」と同じく、安定的に志望者はいますが、少し違うのは技術者の確保に関しては苦戦を強いられているというところです。ただ、未経験から育てようとの動きも一定数あるため、そうした動きが常態化すると技術者の採用難から抜けられる可能性もあるでしょう。

採用難の業界・職種でも優秀な人材を確保するための3つの手法

会社や事業の成長のためにも、採用難だからと採用をしないわけにはいきません。ここでは、採用難でも優秀な人材を確保するために有効な手段や対策を3つ紹介します。

 採用コンサルティングを受ける

 採用難でも良い人材を採用するために有効な手段の1つは「採用コンサルティングを受ける」ことです。
採用コンサルを受けることで、「自社の採用活動を客観視できる」「蓄積されたノウハウやデータにより自社の採用の最適解を享受できる」、といったメリットがあります。
しかし、採用コンサルを受けられる求人広告の代理店は数多く存在し、どこを選べばよいのか決めきれないでしょう。ですので、以下に採用コンサルを受けるべき代理店の特徴を記載します。
以下の3点を満たしている代理店であれば、採用コンサルにより自社の求める解決策へと導いてくれる可能性が高いでしょう。

①取扱いの採用サービスが豊富かどうか

 取り扱っている採用サービスや媒体が多い方が、それだけ課題に対する解決策も多く対応できますし、どんな課題に対しても解決策を提示することができるのでおすすめです。また、1つのサービスを利用して失敗しても、同じ窓口で違う手法を利用することもできるので、いちいち代理店を変更する煩わしさも発生しません。例えば、取扱いサービスが100種類以上あるような代理店ですと、対応できない課題はないといっても過言ではないので、サービスの数は大事な基準の一つとなります。

② 代理店としての実績が豊富かどうか

 求人広告の代理店として実績が豊富にあるかどうかも選定の基準として大事です。いくらサービスの数が豊富でも、それらを用いて得られた実績(PV数や応募数など)がなければ、任せるのが不安になります。これまでの対応実績をHPや直接問い合わせることで確認しましょう。また、自社と同様の企業の実績などがあるかどうかも問い合わせると良いでしょう。

③ アフターフォローもしてもらえるかどうか

 契約後や広告掲載後のアフターフォローもどこまでしてもらえるのか確認しましょう。「効果が出ていないときに改善案を出してくれるか」、「状況のすり合わせをして伴走してもらえるか」など採用の成功のためにどこまでコミットしてもらえるのかも選定の基準として大事です。また、自社の要望をどこまで聞いてもらえるのかも併せて問い合わせをしておくと、契約後の認識の相違を防ぐこともできるので、聞いておきましょう。採用活動は水物なので、採用成功のために代理店と企業が協力して進めていくことが非常に大事となっています。

ダイレクトリクルーティングを利用する

 これまで求人広告に掲載したが、「応募が来ない・いい人から応募が来ない」といった課題は、ほとんどの企業が当てはまるのではないでしょうか。そんな時におすすめしたいのが、「ダイレクトリクルーティング」です。簡単に説明すると、「自社のターゲットに当てはまる求職者に対し、面接確約のスカウトメールを送信するサービス」になります。ぜひ会いたいと感じた求職者に個別に送信するので、そこから返信をもらった応募はすべて有効な応募となり、無駄を省くことができます。利用料が少々高い(利用期間に応じて80万円~など)、成功報酬がある(理論年収の15%など)など費用面が多少かかってはきますが、昨今は売り手市場となっており、企業からのオファーを待っている求職者も増加しているため、有効な手段となります。
 ダイレクトリクルーティングを利用するための企業選びについては、先ほど(ア)でも記載した①~③の基準をもとに選定すると良いでしょう。

採用代行サービスを利用する

 「応募は来るけど、その後の対応が追い付かない」「スカウトの配信まで手が回らない」などの課題がある企業は「採用代行サービス」を利用すると良いでしょう。その名の通り採用の代行を行ってくれるサービスであり、基本的なサービス内容は「応募者との連絡(面接除く)、スカウトの配信代行」です。費用や対応内容は企業によって異なるため、各企業にどこまでをいくらでしてくれるのかを聞く手間はありますが、上手に利用できると採用周りの手間を省くことができ、「面接だけに集中できる・その他の人事業務に着手できる」などのメリットがあります。
 採用代行サービスの代理店選定については下記の記事を参考に選定すると良いでしょう。選定時のポイントや実際に採用代行を行っている各代理店の特徴などを比較できます。自社にマッチする代理店を見つけましょう。

■採用代行を依頼できる会社10選を採用代行のプロが厳選!
https://www.bsearch.co.jp/media/recruitment-agency-company

採用難の状況を脱出した3つの事例

 2章で紹介した採用手法を利用して、実際に採用を成功させた事例を3つ紹介します。まったく同じような結果が得られるとは限りませんが、ぜひ参考にして採用活動を行ってみてください。

応募数が2倍以上に?!採用コンサルティングを活用して賢く採用

 1つ目は採用コンサルティングを活用して見事応募数を2倍以上にしたある建設業界の中小企業の例です。
こちらの企業では現場作業員を募集しており、導入前での広告の掲載を行った際は、30万円かけて15応募0採用といった結果でした。これまでも似たような結果で、採用自体しばらくできていないとのことでした。
そこで、これまでの分析を行ったところ、なぜ応募が来ないのか原因と対策を練ることができまし。原因は以下のようなことがわかりました。

【ヒアリング内容】
・過去有料広告掲載をした際の費用は約60万円
・その際の応募数は50応募、2採用
・現在はかけられる予算は高くても50万円ほど
・基本的な掲載はハローワーク
・有料掲載の時は、大手主要媒体が多く掲載サイズは真ん中のプランが多い

これらの情報をもとに、採用予算内でのプランアップと原稿内容の刷新を提案。特に原稿内容において、こちらの企業は「昨年度6か月分の賞与実績」「キャリアの幅が広い」などの特徴があり、稼げる・成長できるといった訴求が可能でした。さらにプランアップで露出を上げることにより多くの求職者に閲覧してもらうことに成功しました。その結果応募数は過去最高を更新し55応募獲得、採用も2名採用でき満足のいく結果となりました。

もう待つだけの時代は終わった。新しい攻めの手法で狙った求職者の獲得成功!

 2つ目の事例は、「ダイレクトリクルーティング」を利用して成功したIT企業の例です。
こちらはSESのエンジニアを募集しており、エンジニア採用に強い媒体やサービスに掲載をしても採用はおろか応募も集まらず、さらに経験者を必要としており対象となる方からもなかなか応募が来ない状況でした。そこで、ただ掲載して待つのではなく、「こちらからアクション出来るサービスを利用しませんか」と提案。必要とするターゲットをすり合わせ、設定をして絞った求職者の中からさらにレジュメを確認しスカウトを配信。もちろん文面にも気を使って1人1人に丁寧に配信したところ、500通配信し30通の返信(応募)がありました。さらにこれらの応募はすべて有効公応募となり、結果的にそこから3名の採用につなげることができました。

採用代行サービスによって、面接設定率UP!

 最後は「採用代行サービス」を利用し、面接設定率を大幅に上げることができた物流業界の事例です。こちらの企業では営業職を募集しており、応募数こそ十分獲得できていたものの、社内リソースの問題もあり応募後の対応ができておらず面接設定が困難な状況でした。そこで、まだ予算に余裕はあるとのことをうかがっていたので、1か月だけお試しで採用代行サービスを導入。するとこれまで面接設定率が10%だったのが20%にUPし、スカウトの代行配信もお任せいただき応募数も1.5倍となりました。採用においては面接だけに集中することができ、目標の採用数も達成することができました。

採用難まとめ

最後に、「採用難」についてまとめます。今回は下記3点について記載しました。

・職種別では「建設技術職・医療や介護職・販売職」、業種別では「農林水産・建築・運送」の業界が採用難。
・採用難を打開するための有効な手段は「採用コンサルティングの利用」「ダイレクトリクルーティング」「採用代行サービス」の3つであること。
・3つの手法を用いて採用難を脱出した事例。

 採用難かどうかは職種や業種によって大きく変わってきますが、比較的採用が容易な職種や業界でも企業やその時の市況感によってその難易度は変わってきます。特に、現在は有効求人倍率が1.3倍と高く(下がっては来ていますが)求職者に有利な売り手市場と言われており、どうしても企業側の採用活動が難しい環境下にはなっています。だからこそ、現在の状況を把握し、自社にとってどのように採用活動を進めていくべきであるのかを考えて活動していくことが大事になります。採用難だと感じた時には、こちらの記事を活用することで、困難の解決へと導いてくれるでしょう。

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