【初めての面接担当者向け!】採用面接の流れと一般的な質問例

採用面接 流れ

面接官は一人の人生を左右させることもある重要な役割です。
応募者が企業にマッチする人材かを見極めつつ、「企業の顔」として企業イメージを落とさない意識が必要です。
複数の企業を並行して受けている求職者からすると、採用面接時のイメージはかなり重要になってきます。
企業が求職者を選ぶだけでなく、求職者が企業を選ぶ場でもあることを意識しましょう。

今回は、一般的な採用面接の流れやよくある質問例を紹介していきます!
「初めての採用面接で流れもわからない」「面接官ってこれで良いの?」というお悩みをお持ちの方はぜひ本記事をお役立てください。

流れの悪い進行は応募者の不安を招きます。
大まかな流れを掴んで、スムーズな採用面接を目指しましょう!

一般的な採用面接の流れや進め方は以下の通りです。

採用面接の流れ

▼入室、アイスブレイク
▼面接官の自己紹介
▼応募者の自己紹介、自己PR
▼応募者への質問
▼応募者からの逆質問
▼クロージング、退室

採用面接の流れ① 入室、アイスブレイク

面接時、応募者が緊張しているのは当たり前のことです。

ある程度の緊張感は必要ですが、極度に緊張した状態だとその人の本質が見抜けない可能性が高いです。
応募者の入室後すぐに質疑応答を始めるのではなく、アイスブレイクの時間を設けましょう。

アイスブレイクとは、緊張を解きほぐすためのコミュニケーション手法です。
日常的な会話から入り、応募者が話しやすい雰囲気作りを目指しましょう。
話しやすい空間を作り、本音を引き出すことができれば、応募者の見極めもしやすくなってきます。

  • 【アイスブレイクの質問例】

    ・「最近寒くなりましたね。」
    ・「来る途中、雨は大丈夫でしたか?」
    ・「会場まではどうやって来られたんですか?」
    ・「道に迷われなかったですか?」

採用面接の流れ②相互の自己紹介

アイスブレイクを終えたら、まずは面接官と求職者、相互の自己紹介を行います。
第一印象というのは人間関係において非常に重要なものです。
ただ名乗るだけではなく、自分がどんな人間なのか、
端的にわかりやすくアピールする場にしましょう。

面接官の自己紹介・企業や求人の紹介

まずは面接官から自己紹介を行います。
名前と併せて、所属部署や普段どういう業務を行っているのかを話しておくと応募者も安心できます。

また、新卒採用の場合は会社説明会やインターンに参加していることがほとんどですが、中途採用の場合は求人やHPなどからしか情報が得られず応募している場合が多いです。
面接内で会社概要や募集求人の内容についてすり合わせを行うことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

ここでは次のことを話しておきましょう。

  • ・企業概要
    ・事業内容(主力商品、サービス)
    ・募集ポジションの仕事内容
    ・入社後どういった仕事を担当するのか
    ・募集求人の条件面(給与、休暇、労働時間等)

ただし、面接の時間は限られていますので、応募者のアピール時間を奪わないよう、簡潔に話すことが大切です。

会社紹介資料や動画などがあれば、活用すると良いでしょう。

応募者の自己紹介、自己PR

企業からの紹介を終えたら、応募者からの自己紹介・自己PRを促していきます。
応募者の自己紹介では、履歴書・職務経歴書の内容と相違がないかを確認します。
自己PRでは、考えた文章の棒読みにならず、しっかり求人内容に合ったアピールができているか確認しましょう。

  • 【自己紹介での質問例】

    ・簡単に自己紹介をお願いします。
    ・これまでの業務経験と実績を教えてください。
    ・1~2分程度で自己PRをお願いします。
    ・あなたの長所と短所はなんですか?

採用面接の流れ③応募者への質問【新卒・中途で質問内容が少し異なるので要注意!】

相互の自己紹介を終えたら、質疑応答に入っていきます。
その人がどんな人物なのか入社してどうなりたいのか企業の需要とマッチするのか
見極めるためにはあらゆる角度からの質問を投げかける必要があります。

面接では相互のやり取りが重要ですので、高圧的にならないよう、
質問の内容や応募者の話を聞くときの姿勢にも気を付けてください。
反対に、応募者の話し方、表情、表現力、態度には人間性が出ますので
しっかり見ていきましょう。

応募者の本質を見極めるためにはどういった質問をすれば良いのか、
新卒と中途の場合に分けてご紹介していきます!

新卒・中途共通の質問

まずは新卒、中途いずれの面接でも使用される質問例をご紹介いたします。

志望理由

志望動機は採用面接において必ず聞かれる項目です。
応募者からしても、聞かれることがわかっている質問ですので、回答を事前に用意している場合が多いです。

ここでは企業理解度意欲を確認していきます。

本当にその企業に入りたいという熱意があるか、条件だけを見てなんとなくで選んでいないか、
最初はなんとなくだとしてもしっかり企業研究をしてきているかといった点を見ていきましょう。

  • 【志望動機の質問例】

    ・当社を志望する理由を教えてください。
    ・同業他社ではなく当社を志望する理由はなんですか?

キャリアプラン

キャリアプランの質問では、採用後の中長期的なビジョンやキャリアアップへの意欲があるかを確認します。
また、応募者のイメージするキャリアプランが実際にその会社で実現できることなのかも判断しましょう。
もし理想が叶えられない場合は、その場ではっきりと伝えてあげた方が、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

ただし、「それはうちではできないです」と切り捨てるわけではなく、「こういうことならできますよ」というような代替案を挙げて企業の魅力付けを行えると良いです。

  • 【キャリアプランについての質問例】

    ・入社後はどのようなことをやりたいですか?
    ・入社後のキャリアプランを教えてください。
    ・将来はどんな自分になりたいですか?

長所・短所

長所・短所に関する質問では、応募者が自己分析をできているのかを確認していきます。
長所を理解していれば、それを伸ばし、活かせる場所を見つけることができます。
また、自分の短所を短所と認め、それを改善しようとする力もとても大切です。
長所をどう仕事に活かすのかまで考えられているか、短所を認める素直さと克服しようとする前向きさを持っているかを見ていきましょう。

  • 【長所・短所に関する質問例】

    ・あなたの長所と短所を(〇つずつ)教えてください。
    ・あなたの長所は企業でどのように活かすことができますか?
    ・短所を克服するために努力していることはありますか?

他社の選考状況

他社の選考状況は、もしその応募者に内定を出したとしても承諾に繋がるのかや、
内定承諾や入社の時期のおおよその把握ができるので、確認しておくと良いかと思われます。

正直に答えるとは限らないので特段気にしすぎる必要はないですが、
志望順位なども併せて聞くことが多いです。

また、選考を受けている企業に一貫性があるかも確認しましょう。
並行して受けている業種や職種がバラバラという場合は、なんとなくで応募している場合が多いです。

  • 【選考状況の質問例】

    ・他に受けている企業はありますか?
    ・就活(転職)の軸はなんですか?
    ・当社の志望順位はどのくらいですか?

 新卒ならではの質問

当たり前のことですが、新卒採用の場合、相手は学生です。
社会人経験がないため、人柄や価値観、意欲、これまでの経験などから
将来、成長の見込みがあるのか、活躍してくれるビジョンが浮かぶかを判断していきましょう。

学生時代に力を入れて取り組んだこと

「学生時代に力を入れて取り組んだこと」は一般的に「ガクチカ」と略され、
志望動機、自己PRと共に就活では必ず聞かれる質問の一つです。

アルバイトや部活動、サークル活動、大学での研究などで培った経験から何を学び、どう成長したのか、
そこで活かせるスキルや強みがあったか、その経験を今後の業務に活かすことができるかを判断しましょう。

  • 【ガクチカの質問例】

    ・学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。
    ・アルバイトは何をしていましたか?
    ・卒業論文のテーマについて教えてください。
    ・ボランティア活動などの経験はありますか?

これまでの挫折経験

これまでの挫折経験に関するエピソードでは、困難を乗り越える力があるかを確認します。

仕事は楽しいことばかりではなく、辛いことや厳しい現実に直面する場面も多いです。
ただの苦労話ではなく、壁にぶつかったときにどのように考え、向き合い、乗り越えたかを聞くことで、
業務上で上手くいかないことがあった際に逃げずに立ち向かう強さがあるのかという点を見ていきましょう。

もちろん、そういった場面では周りを頼ることも大切です。
そういったエピソードも引き出せるとなお良いと思われます。

また、その経験から何を学び、仕事にどう活かすことができるのかという点も確認しましょう。

  • 【挫折経験の質問例】

    ・これまでの挫折経験と、それをどう乗り越えたかについて教えてください。
    ・チームで苦労を乗り越えた経験はありますか。
    ・ストレスが溜まった時の発散方法を教えてください。
    ・辛いことがあった時、自分の力で乗り越えますか?周りの人に助けを求めますか?

学生時代の専攻/研究について

学生において、専攻や研究内容の選択はとても大切なものです。

何に興味を持ってその選択にいたったのか、そこで何を学んだのかを聞いていきましょう。
どういった分野に興味を持つ人なのか、しっかり前向きに学ぶことができる人なのかを確認することができます。

また、学生時代の学びからも業務に活かせる点がある場合もあります。
専攻が募集職種とはズレている場合でも、魅力を感じる点がないか、深掘りして聞いていきましょう。

  • 【大学での専攻・研究についての質問例】

    ・学生時代の専攻について教えてください。
    ・卒業研究(卒業論文)の内容を教えてください。
    ・大学で一番勉強になったことは何ですか?
    ・専攻・研究内容を選んだ理由は何ですか?

アルバイトについて

ガクチカでアルバイトに関して話す学生さんも多いですが、
大抵はどんなことを頑張り、何を得たかという内容です。

なぜそのアルバイトを選んだのか、また複数のアルバイト歴がある場合は、
なぜ辞めたのかという点も聞いていきましょう。

社会人経験のない学生にとってアルバイトは、初めての賃金を得て働くという貴重な経験です。
アルバイトとはいえ、責任感を持って取り組んでいたのか、労働に対する考え方を確認しましょう。

また、職種によっては電話対応や発注業務など、活かせる経験がある場合もあるので、
必要に応じて業務内容にもフォーカスできるとなお良いです。

  • 【アルバイトに関する質問例】

    ・アルバイトを決めた理由は何ですか?
    ・アルバイトを辞めた理由は何ですか?
    ・働いてみてどう感じましたか?
    ・電話対応の経験はありますか?

趣味・特技

趣味や特技については、中途採用の面接でもよく聞かれる事項ですが、
経験・スキルより人柄を重視することの多い新卒の面接ではマストで確認したい事項です。

プライベートではどんなことに興味を持っているのか、普段の様子や応募者の個性を見出していきましょう。

また、趣味や特技に関する話はアイスブレイク的な意図も含みますので、
内容を掘り下げたり、共感を示すなどして応募者の話しやすい雰囲気作りに努めましょう。

  • 【趣味・特技に関する質問例】

    ・最近ハマっていることはありますか?
    ・特技はなんですか?
    ・休日は何をして過ごしていますか?

インターンシップや説明会の経験

インターンシップや説明会への参加経験に関する質問では、熱心に就職活動に取り組んでいるのか、企業や業界に対する熱意があるのかを確認することができます。
また、実際に業務を経験したり、説明を受けて何を学び、何を感じたのかというところも聞いていきます。

面接している企業のインターンシップに参加した経験があれば、
きちんと熱意を持って志望しているのだなということが窺えますし、
同じような業界のインターンシップ・説明会に参加している場合は本当にその業界に興味を持っているのだなということがわかります。
逆に、受けている業界や職種がバラバラな場合は理由を聞いてみましょう。

  • 【インターンシップ・説明会に関する質問例】

    ・インターンシップ経験があれば教えてください。
    ・説明会は何社くらい受けましたか?
    ・様々な業界(職種)のインターンシップに参加しているようですが、理由はありますか?

時事問題に関して

時事問題に関する質問では、情報収集能力や価値観、また個人の意見を伝える能力が測れます。

情報収集能力というのは社会人として働き出してからも活かせる力ですし、
幅広い関心や好奇心の旺盛さが期待されます。
情報収集能力のある人材は自分の興味分野以外にも目を向けることができ、
新しいアイデアを生み出すこともあるでしょう。

また、どんな問題に関心があるかという部分でその人の価値観や人柄が表れやすい質問です。
どんなことに興味を持ち、それについてどう考えるのか、その意見を他人に伝える能力があるかを確認することができます。

  • 【時事問題の質問例】

    ・最近気になっているニュースはありますか?
    ・〇〇についてどうお考えですか。
    ・〇〇には賛成ですか?反対ですか?

中途ならではの質問

中途採用の場合は、社会人経験がある応募者がほとんどです。

応募者の人柄と併せて、これまで社会人として何を経験し、何を得たのか、
社会人経験者ならではの魅力を引き出しましょう。

また、中途採用といえども20代前半の方など社会人経験の浅い場合は、
必要に応じて学生時代のエピソードも聞き出していくのが一般的です。

転職理由

転職理由の質問では、その人がきちんと仕事と向き合える人間なのか、
不当な理由なく退職をしていないかを確認していきます。

前職での待遇や人間関係への不満などのネガティブな理由だけではなく、
「よりスキルアップを目指したい」「仕事の幅を広げたい」など。
向上心の感じられる転職理由であるかを見ていきましょう。

ネガティブな理由が挙がることに関しては問題ありませんが、
同じような理由ですぐにやめてしまうリスクがないかを確認することで、
入社後のミスマッチを防ぐことができます。

  • 【転職理由の質問例】 

    ・退職のきっかけはなんですか?
    ・転職理由を教えてください。

前職の業務内容、それをどう活かしたいか

前職でどんなことをしていたのかは、中途採用では特に重要な要素だと言えるでしょう。
ここでは入社後に活かせる経験やスキルがあるか、どんな功績を残したかを聞いていきます。

また異業界からの転職の場合は、その業界を知らない人にも理解できるように説明できる情報伝達能力があるかも重要なポイントです。

  • 【前職についての質問】

    ・前職での仕事内容を教えてください。
    ・前職ではどんな力を身につけましたか?
    ・前職で何か功績を残したことはありますか?

その業界・職種を選んだ理由

この質問は未経験者に対してよく聞かれる内容で、異業界・異業種からの転職でも活かせるスキルや経験を自らアピールできるか、業界理解がきちんと出来ているかを確認します。

業界や職種に対する理解があまりできていないと、入社後にイメージと相違があったためにすぐに辞めてしまう、という事態が起こるリスクがあります。
もちろん面接の場でも実際の業務内容などのすり合わせは行っていきますが、
ある程度自分で準備ができているか確認しましょう。

  • 【業界・職種選択についての質問】

    ・この業界(職種)に転職しようと思ったのはなぜですか?
    ・この業界についてどうお考えですか。
    ・ 前職とはかなり違う業界(職種)ですが、興味を持ったきっかけはありますか?

前職での失敗体験

社会人経験者は、仕事上で辛かったことやミスをしてしまった経験が一度はあるかと思われます。
人は失敗を経て成長していくものです。
過去の失敗を隠さず話せるか、自分の中で反省点を見つけられているか、
どのようにフォローしたのかを確認しましょう。

また、ミスをしてしまった時は精神的にも苦痛を感じるものです。
そういった部分を引きずらず、前向きに捉えることができる人間なのかも確認できると良いでしょう。

  • 【失敗体験の質問例】

    ・前職で大きな失敗をしたことはありますか?
    ・仕事やプライベートで辛いことがあった時、引きずりやすいタイプですか?
    ・ストレス解消法はありますか?

仕事におけるやりがい

ここでは、仕事にやりがいを感じて、前向きに頑張れる人なのかを確認していきます。

また、どんなところにやりがいを感じられるのか、
それが募集職種や企業とマッチするのかというのも大切な部分です。

ただ言われたことをこなす社員より、やりがいを持って働く社員の方が、
大きな成果を上げてくれることでしょう。

  • 【仕事のやりがいの質問例】

    ・仕事においてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

上司・部下とどのように接しているか

社内の人と良好な人間関係が築けるかというのも大事な点です。

この質問では、目上の方に敬意を払って接することができるか、部下から信頼されるリーダーになる資質があるのかを見ていきます。

特に、30代以降の方は年齢と社会人経験を重ね、
人への接し方がある程度固まってしまっている場合が多いです。
管理職やマネジメントを任せられる人物なのか見極めていきましょう。

【人との接し方の質問例】

・部下、後輩とどのように接していますか?
・もし年下の上司がいたら、どのように接しますか?
・先輩と馬が合わない場合、どのように接しますか?

<関連質問>
・マネジメント経験はありますか?

あなたを採用するメリットは?

中途採用では、やはり即戦力になる人材がほしいものですよね。
採用するメリットを主観で考えてもらうことで、自分の経験やスキルと企業や募集職種を関連付け、自ら魅力をアピールできるのかを確認できます。

自分の魅力に自ら気付き、アピールする力はとても大事です。
しっかり自己分析と企業研究が行われているか確認していきましょう。

また、この質問は求職者からすると少しドキッとしてしまう、いじわるな質問かと思われます。
そういった場面でも上手く対処できるのかというところも確認できる質問です。

  • 【採用するメリットに関する質問例】

    ・あなたを採用するメリットは何ですか?
    ・あなたの○○のスキルは、弊社でどのように活かせそうですか?

希望年収

転職者にとって、条件面はかなり重要な部分です。
基本的なことは求人票に記載があると思いますが、中途採用の場合は年齢や経験年数、
前職での給与などが人によってバラバラです。
本人の自己評価や希望も聞きながら、実際に叶えられる内容なのかすり合わせを行いましょう。

  • 【希望年収の質問例】

    ・希望年収はどれくらいですか?
    ・3年後、5年後の給与はどれくらいをお考えですか?

転職回数・ブランクの理由

履歴書・職務経歴書を見て実際に度重なる転職をしている場合や、
ブランク、早期退職などがある場合には、そこに正当な理由があるのかを確認します。
面接官からしても純粋に気になる部分でしょうし、求職者本人も懸念に感じている部分でしょう。
病気やケガの場合は現在の状況を確認するべきですし、
その他の理由であればそのことについて本人がどう考えているのか、
今後どうしていきたいのかをしっかり聞いておけると良いかと思われます。

  • 【気になる経歴の質問例】

    ・年齢に対して転職回数が多いようですが、理由はありますか?
    ・ブランクがあるようですが、この間はどう過ごしていましたか?
    ・前職を数か月で退職されていますが、この点についてどうお考えですか?

採用面接の流れ④応募者からの逆質問

こちらからの質問を終えたら、応募者からの逆質問を受け付けます。
質問内容にも意欲の有無や人間性が出ることがあります。しっかりチェックしていきましょう。

中途採用の場合は、条件面をすり合わせておきたいという気持ちがより強い場合が多いです。
答える際、曖昧な回答になると応募者は不安を感じてしまうので、正直にはっきりと答えてください。
ただ、あくまで自社の魅力を伝えるという意識は忘れてはいけません。

また、質問に答える際は専門用語などを使わず、わかりやすい言葉で説明しましょう。
応募者の不安要素を残さないことを意識することが大切です!

  • 【逆質問を促す質問例】

    ・何かご質問はありますか?
    ・現時点で疑問点や不安に感じることはありますか?
    ・最後に確認しておきたいことはありますか?

採用面接の流れ⑤クロージング、退室

最後に、面接のクロージングを行います。
クロージングでは、下記の内容を伝えましょう。

  • ・面接参加に対する感謝の言葉
    ・合否通知の日程と方法
    ・今後の専攻の流れと日程(必要に応じて)

先述の通り、面接官の対応は入社意思に関わります。
応募者から「この企業に入社したい!」と思っていただけるよう、
最後まで気を抜かず、退室時まで感謝の気持ちを持って誠実な対応を心がけましょう!

  • 【クロージンングの例】

    ・本日は弊社の面接にお越しいただき、ありがとうございました。
    最後に何か言い残したことや聞きたいことがあればお願いいたします。
    ・選考結果は〇営業日を目途にお電話またはメールにて通知いたします。
     今後の専攻の流れは結果通知の際に併せてお伝えいたしますので、ご確認をお願いいたします。

採用面接前の準備と面接後の対応の流れも重要!

スムーズな採用面接を行うには入念な事前準備が必要です。
求職者もその面接に向けて念入りな準備をしています。
面接官もしっかりと準備を行い、誠心誠意向き合ってあげましょう。

また、採用面接後の対応は内定承諾に関わってきます。
面接不合格の場合でも、雑に扱っては企業の印象を落とします。
面接を実施して終わりではありません。
面接終了後も丁寧な対応を心掛けましょう。

【面接前】履歴書・職務経歴書は必ず事前に確認する

面接官が採用面接までに準備しておくべきことは、まずは履歴書と職務経歴書の読み込みです。
その人がどんな人物なのかを大まかに把握し、気になる部分やより深掘りたい部分があればメモをして面接時に質問しましょう。
書類の情報以外でも、どんな質問をするかという部分は事前に考えておくと良いです。

また、応募者が見て応募した求人原稿も把握しておくと良いでしょう。
どういった情報を見て応募したのかを確認しておけば、
自社に対する期待感や、どのような疑問を持つのかを想像しやすくなります。
面接時にスムーズな対話を行うため、事前情報にはきっちり目を通しておきましょう!

【面接後】内定通知は3営業日以内に!

採用面接後、多くの求職者は不安な気持ちでいっぱいです。
面接から内定通知の時間が空くほど、不安な気持ちは増してしまいます。

また、中途採用の場合は優秀な人材の取り合いになりますので、
結果を出す前に他企業への入社を決めてしまう可能性もあります。
内定通知はできるだけ3営業日以内、遅くとも1週間以内には送るようにしましょう。

不採用の場合、連絡をしないという企業もありますが、
求職者からすると印象は良くありません。
内定者に優先的に連絡するのは良いですが、不合格の方に対しても、
貴重な時間を割いて面接に参加していただいたことへの感謝を踏まえて、
1週間~2週間以内には連絡を行いましょう。

まとめ

今回は一般的な採用面接の流れと、よくある質問例を新卒と中途に分けてご紹介して参りました。
冒頭でお伝えした通り、面接官は「企業の顔」になります。
面接は企業側が人材を選ぶだけでなく、応募者も企業を選ぶ場なのです。
面接を「してあげている」ではなく、面接に「参加してくれている」という意識を持ち、誠実な対応を心がけましょう。

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面接設定までの対応を私たちにお任せいただくことで、
面接の事前準備や内定後の対応、その他の業務に時間を回していただくことが可能です!

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