最近多くの企業が導入しているInstagramを利用した採用活動。自社でも活用するなら、Instagramの採用活動の特徴やメリットやながれをしっかりと把握したうえで進めていきたいですよね。
そこで今回は、最近多くの企業が導入しているInstagram採用のメリットとながれや成功事例について詳しく解説します。
Instagramは「インスタグラム」、「インスタ」と呼ばれており、2024年12月時点でのユーザー数は6,600万人と、SNSの中でも人気でユーザー数が多いです。若者のユーザーが率が高く、気軽に行うことができ、他のSNSと比べて視覚的なアプローチも可能といった特徴もあります。
この記事を読むことで、Instagram採用の魅力や特徴が分かります。是非Instagramを活用し、今後企業で活躍する人材の採用募集活動を始めていきましょう。
※この記事は2024年版です。
1.若手層がターゲットで企業の魅力をよりアピールしたいならInstagramを使って採用活動を行うべき!
採用ターゲットが若手層であり、自社の企業の魅力をよりアピールしたいならInstagramを活用して採用活動を行うことをお勧めします。
Instagramを使った採用活動には多くのメリットがありますが、今回は以下4つのメリットのご紹介をします。メリットも理解してInstagramの採用活動を始めていきましょう。
以下4つのメリットのご紹介です。
企業の魅力を視覚的に伝えることができる
1つ目のメリットは、企業の魅力を視覚的に情報として伝えることができることです。Instagramはアカウントを利用して写真投稿やショート動画投稿が可能であるため、企業の魅力を視覚的に伝えられることが大きな特徴の一つです。
投稿写真に文字を挿入したり、色味を工夫したり、実際の企業のリアルな雰囲気などを動画で紹介したりすると、企業の魅力がユーザーへ伝わり、採用の成功に繋がるでしょう。
ミスマッチや入社後のギャップの軽減ができる
2つ目のメリットは、ミスマッチや企業への入社後のギャップを軽減できることです。先ほどご紹介した通り、Instagram採用は求職者へ自社の魅力が伝わりやすいこともメリットの1つです。そのため、「実際の業務内容が思っていた内容と違った…。」「企業の雰囲気になじめそうにない…。」などといった入社後のミスマッチやギャップを軽減することができます。
社員が入社後のミスマッチやギャップを実感することで、早期離職に繋がる恐れがあります。採用を成功させるためには、できる限り入社後のミスマッチやギャップはなくしていきたいものです。
コストを削減できる
3つ目のメリットは、採用活動のコストを削減できることです。Instagramでの採用活動は、求人広告や人材紹介を利用せず、撮影、編集、投稿を自社で行いアカウントの運用を進めていくため、採用コストがかからず、気軽に無料で行えるのが特徴です。そのため、採用にかかるコストを大幅に削減することができます。
採用にかかる一般的なコストは、新卒採用が約90万円、中途採用が約100万円と言われています。さらに、少子高齢化が進み、学生数が減少しているため年々採用コストは増加傾向にあります。
求人媒体や人材紹介会社を活用した採用活動を行う場合は、採用コストが90万円~100万円かかりますが、Instagramを活用した採用活動は無料です。実際にInstagram採用を導入した企業から、採用コストを大幅に抑えることができたとの声も多くございます。是非Instagram採用を活用して、採用コストの削減を実現し、企業全体の利益へと繋げていきましょう。
転職潜在層にもリーチできる
4つ目のメリットは、潜在的な転職者にリーチできることです。
本来Instagramは転職・採用向けのSNSではないため、転職を希望しているユーザーもいれば、転職を希望していないユーザーもいます。そのため、転職潜在層へのリーチが可能です。例えば、「現在転職アプリを利用しているがうまくいっていない人」、「積極的に転職活動は行っていないが将来的に転職したい人」、「特に今後転職活動をする予定はないが、最近電車内などで広告を見かけるので少し気になっている人」など様々です。そのような転職潜在層にもリーチが可能なため、Instagramを活用することで採用の可能性を広げることができます。
2.Instagram採用のながれ
では、実際にInstagram採用を活用する際の流れはどのようになるのでしょうか。
4つに分けてご紹介します。
【Instagram採用のながれ①】運用目的とターゲットを定める
まず1番最初に行うことは、企業内で運用目的とターゲットを定めることです。Instagramを運用して採用するにあたって、運用目的やターゲットを明確にすることにより、どのようにInstagramを運用していけばよいか大体の運用方針が定まっていきます。
まず、運用目的の具体例は以下となります。
ターゲットの具体例は以下となります。
Instagramの運用目的とターゲットについていかがでしょうか。なんとなく運用を始めるのではなく、企業の中で運用目的とターゲットを明確にしていきましょう。採用するにあたって、運用目的とターゲットが具体的であればあるほど、どのようにInstagramのアカウントを運用していけばよいか方向性が定まっていきます。ターゲットの具体例に関しては、ペルソナ設定を行い、どこに住んでいるか、未婚既婚、性別、年齢などを明確にしていきましょう。
【Instagram採用のながれ②】企画を考案し、コンテンツを作成する
次は、企画の考案とコンテンツの作成です。先ほど、定めたInstagramのアカウント運用の目的とターゲットをもとに、どのような投稿をしていくか企画の考案とコンテンツの作成を進めていきます。
まずは企画の考案です。例えば、Instagramのアカウント運用の目的を、「職場の雰囲気や仕事内容を伝え、入社後のミスマッチを減らすこと」、ターゲットを「東京都在住の未婚の女性(25歳から30歳)」としたとします。
この場合は、職場の雰囲気が伝わるように社内イベントの様子を投稿することや、若い女性がターゲットであれば、投稿写真にやわらかいフォントで文字を挿入したり、明るめの色味を活用したりと工夫をするといいでしょう。
次にコンテンツの作成です。Instagramの投稿方法は3つあります。3つの運用方法は以下となります。
①写真投稿(フィード投稿)
1つ目は写真投稿です。写真投稿では、クオリティが高い特徴的な写真を投稿していきたいです。
ユーザーの興味関心を引き、アカウントのプロフィールに飛んでいただけるような写真の投稿をしていくことで、フォロワーの獲得に繋がります。例えば、文字の大きさやデザインを工夫し、パッと見ただけで分かりやすい特徴的な写真投稿が理想です。写真の編集をする前に、この投稿ではどのような工夫をするとユーザーの興味関心を引くことができるのか、イメージしてから作成してみましょう。
以下は弊社bサーチのInstagramの写真投稿のご紹介です。
この投稿は、グリコのお菓子やドリンクをオフィスに設置した時の投稿写真です。強調したい部分の文字を大きくし、デザインも色味の統一感があるため、パッと見ただけでも情報が伝わりやすいです。
ユーザーが投稿写真を見て、アカウントのプロフィールへアクセスしてくれるような興味関心を惹く特徴的な写真投稿を目指しましょう。
②リール
2つ目はリール投稿です。リール投稿では最大90秒の動画を投稿できることが特徴です。さらに、フォロワー以外のユーザーへリーチが可能である点もメリットです。
リール投稿では最大90秒の動画を投稿できるため、企業の様子を撮影して投稿したり、社員インタビューを撮影してリアルな企業の雰囲気を投稿したりすると良いでしょう。リール投稿によって、求職者へ企業の雰囲気がより伝わり、入社後のミスマッチやギャップを防ぐことができ採用成功に繋がります。
③ストーリーズ
3つ目はストーリーズ投稿です。ストーリーはリールと同じく、動画を投稿することが可能ですが、動画の長さは60秒までで、24時間で自動的に投稿が消える仕様となっています。
また、投稿できる長さがリールに比べて短いため、限定告知に最適です。例えば、転職フェア開催のお知らせ、新製品やキャンペーンのご案内などの投稿が良いでしょう。さらに、ストーリーでは質問を募集する機能や、アンケート機能もあります。こちらも有効活用することで、ユーザーとの距離を縮めることができます。先ほどご紹介したリール投稿と使い分けをし、投稿していきましょう。
【Instagram採用のながれ③】アカウントを開設する
次はアカウントの開設です。アカウントを開設する際の流れを具体的にご紹介していきます。
①Instagramアプリのダウンロード
まずはInstagramアプリのダウンロードです。
下記よりダウンロードができます。
アプリ「Instagram」のダウンロード
②「新しいアカウントを作成」または「アカウントをお持ちでないですか?登録する」をタップする
Instagramアプリをダウンロードし、アプリを開くと、「新しいアカウントを作成」または、「アカウントをお持ちでないですか?登録する」と表示されるためタップし、次に進みます。
③各項目の設定をする
次は、アカウントの「携帯電話番号またはメールアドレス」、「パスワード」、「フルネーム」、「ユーザー名」の設定をします。
全て入力ができたら、登録するボタンをタップします。すると、登録した携帯電話番号のSMSまたは登録したメールアドレス宛に6桁の数字の認証コードが送られます。その認証コードをアプリにて入力し、二段階認証を進めるとアカウントの登録が完了されます。
ユーザーネームに関しては、ユーザーが識別できるようにするため、英数字や記号等を用いて登録します。
フルネームは企業名やどういう企業なのかを少し入れてもいいでしょう。ユーザーネームとフルネームはどちらも後から編集が可能ですのでご安心ください。
下記、弊社bサーチのInstagramアカウントです。
①がユーザーネーム、②がフルネームにあたります。
④アカウントのアイコン写真の設定
次はアカウントのアイコン写真の設定です。アイコンはユーザーが初めて目にする要素といっても過言ではありません。そのためアイコンはアカウントの第一印象を作るためとても重要です。アイコンから良い印象を持っていただけるように工夫しましょう。例えば、企業アカウントの場合のアイコンは企業ロゴか、企業の公式キャラクター等にすることがおすすめです。また、できる限りシンプルなアイコンにすることでアカウントの統一感が出ます。
⑤アカウントのプロフィール文の設定
アカウントのプロフィール文の設定です。プロフィール文に関しても、アカウント名の下に表示され、内容によってはフォローにも繋がるため、とても重要な要素となります。アカウントのプロフィール文を工夫する上で重要な点は、いかに分かりやすく簡潔に自己紹介ができているかです。そのため、長すぎずシンプルに箇条書き等にすることがおすすめです。また、URLを1つだけ添付できるため、企業HPのURLを添付するのも効果的です。
Instagramのアカウント開設の際に、ユーザーが分かりやすいような特徴あるアイコンやプロフィール文を工夫することで、リーチ数や、フォロワー数の獲得に繋げていきましょう。
【Instagram採用のながれ】④アカウントの運用を開始する
次はいよいよアカウントの運用の開始です。Instagramのアカウントを運用する際のポイントを5つご紹介します。
①投稿頻度
1つ目は投稿頻度です。Instagramのユーザーは量より質を求めている傾向にあるため、写真投稿の投稿頻度は「3日に1回」が理想とされています。毎日投稿をするよりも、質の高い投稿を3日に1回程度で投稿していくほうがユーザーの興味を集めることができます。しかし、投稿の質を求めすぎてしまい、1週間に1回程度の投稿頻度になってしまうと、ユーザーからの興味が薄れてしまい、フォロワーの減少に繋がるため注意しましょう。
一方で、ストーリーズやリールに関しては、1日に1回の投稿がおすすめです。
最近は写真や文字を主体とした投稿より、音声や動画を用いて短時間で多くの情報を得たいというユーザーが急増しているためです。
※最近は通常投稿よりもストーリーズやリールのほうが見るユーザーが多いため、ストーリーズやリールは1日に1回の投稿がおすすめです。
②ハッシュタグの活用
2つ目はハッシュタグの活用です。ハッシュタグを積極的に活用することで、リーチ数の獲得に繋がります。
「#中途採用」、「#新卒採用」、「アルバイト採用」、「#面接」、「#未経験歓迎」、「#インスタ採用」「#おすすめ企業」「#採用企業」または、職種名や企業名などをハッシュタグに使うと効果的です。積極的にハッシュタグを利用し、リーチの獲得につなげましょう。
③フォロワーとコミュニケーションを取る
3つ目はフォロワーとコミュニケーションを取り、親密度を深めることです。
Instagramは、親密度が高いフォロワーへ投稿が届く仕組みになっています。そのため、積極的にフォロワーへコミュニケーションを取っていきましょう。コミュニケーションを取り、親密度を高めることで、フォロワーのフォロワーへもリーチし、さらなるフォロワーの獲得に繋がります。
具体的には、相手の投稿へコメントをしたり、いいねを送ったり、ダイレクトメッセージを送ったりするといいでしょう。また、ライブ配信を行って、コミュニケーションを取るのもおすすめです。
④ストーリーズハイライトの活用
3つ目はストーリーズハイライトです。ストーリーズハイライトとは、過去にストーリーズに載せた投稿をプロフィール画面の上部にまとめたもののことです。通常ストーリーズは24時間で消えてしまいますが、ハイライトへ入れておくと24時間経過した後も確認することができます。
ストーリーズハイライトを複数作成する場合は、アイコンの工夫が必要になります。アイコンの統一感がないと、ユーザーのリーチ数が増加しません。
工夫としては、アイコンの色味やカテゴリーを分けてグループを作り、見やすく設定するとよいでしょう。さらに、スマートフォンの画面上ではアイコンが見やすくきれいに表示されるのは5つまでです。そのため、ハイライトは5つまでにすることをお勧めします。多くのユーザーは、5つ以降のハイライトに関してはスクロールをして見ない傾向があります。
⑤インサイト機能の活用
5つ目はインサイト機能の活用です。インサイト機能とはInstagram公式が提供している無料の分析ツールのことです。投稿の「インサイトを見る」をタップすると、情報を見ることができます。例えば、投稿へリーチしたアカウントの詳細数や投稿へいいねやコメント、保存などといったアクションを実行したアカウントの詳細等を具体的に数字で見ることができます。
このインサイト機能を活用して、ユーザーにとって有益な投稿はどのような投稿なのか、分析を繰り返し行い採用の成功に繋げましょう。インサイト機能を活用することで、今後の運用方針のヒントとなるはずです。
⑥有料広告の活用
6つ目は有料広告の活用です。有料広告とは、Instagram上に配信する広告のことです。
早く運用効果を得たいという場合はこの有料広告の活用がおすすめです。
Instagram上に写真や動画の広告を配信することで、その広告を見たフォロワー外のユーザーがアカウントへリーチする可能性が高くなります。そのため、フォロワーの増加に繋がるのです。さらに、広告の配信を行うことでアカウントの認知度が広がることも期待ができます。運用費用も100円からと、低予算で運用が可能です。広告の種類も写真広告、動画広告、ストーリー広告など様々あるため、目的に合った有料広告を活用していきましょう。
⑦運用代行の活用
7つ目は運用代行の活用です。Instagramでの投稿は手軽に簡単に行えますが、他の業務もあり、クオリティが高い投稿をし続けることが難しくなるかもしれません。Instagramの採用活動が難しい場合でも、運用知識の高い外部のプロへ委託もできます。
さらに、Instagramの運用を委託することで、運用にかかる人手や手間を省くことができることはもちろん、新たな提案や、成果が出やすいといったメリットもあります。継続的に運用活動ができていないと、フォロワーの減少に繋がるため、運用を代行することも一つの手です。
3.導入企業の成功事例
では、実際にInstagram採用を導入し、成功している企業はどれほどいるのか、またどのような投稿をしているのか気になりますよね。
こちらでは実際に導入している企業の事例をご紹介します。ぜひ運用の参考にしてみてください。
三井住友銀行
1社目は三井住友銀行の事例をご紹介します。三井住友銀行はSMBCグループの中核を担う企業です。アイコンが、イメージキャラクターの「ミドすけ」となっており、インパクトがあります。ハイライトのアイコンもイラスト付きで、緑色に統一しているためとても見やすいです。また、通常投稿を3つ並べて1つの写真にするという「グリッド投稿」もしていて、目を引かれる投稿となっています。
アーバンリサーチ株式会社
2社目はアーバンリサーチ株式会社の事例をご紹介します。衣服や小物類等を販売するセレクトショップを全国に展開している企業です。先輩社員の紹介投稿が多く、どのような雰囲気の方が働いているのかとても分かりやすくなっています。また、リールやストーリーズの投稿も行っており、企業の雰囲気が非常に分かりやすくなっています。
ユニリーバ・ジャパン株式会社
3社目はユニリーバ・ジャパン株式会社の事例をご紹介します。世界最大級の消費財メーカーであり、ホームケアブランドなどを多数展開しています。通常投稿の色味を統一しており、イラスト付きで、ユーザーの目を引く投稿となっています。また、ストーリーズもカテゴリー別に分けて整理されているため、どのハイライトがどのような内容について発信をしているのかがとても見やすくなっています。
株式会社bサーチ
4社目は弊社、株式会社bサーチの事例をご紹介します。「日本一の採用成功支援企業」を目指すインターネット広告代理店です。社内イベントの様子を写真投稿することで、企業の雰囲気が伝わりやすくなります。他にも、懇親会や歓迎会等の様子を投稿してみると、社内の雰囲気が分かるため効果的です。また、社員インタビューも写真投稿しているため、どのような方が働いているかもユーザーへ伝わります。
以下は弊社社長のInstagramアカウント事例のご紹介です。企業全体で運用するアカウントのほかに個人社員のアカウントを作成して運用するのもおすすめです。企業アカウントのみならず、社員個人のアカウントを作成することで、さらなる認知度の拡大に繋がります。
以上Instagram採用を導入している企業の事例の紹介でした。実際に、Instagram採用中小企業から大手企業まで多くの企業が導入しており、企業によって投稿の工夫の仕方も様々でした。どのような工夫を取り入れてユーザーのリーチ数の獲得を目指していくか、他社事例を参考にしてみるのもいいですね。
4.まとめ
今回は、Instagram採用の魅力と、実際導入した場合の採用の流れについてご紹介しました。
Instagram採用は多くのメリットがあり、導入企業も多いため今後主流になることが考えられます。人事担当者の方から、Instagram採用を実際に導入して、採用成果を得られたとのお声もいただいています。
ただし、継続的な運用の活動が難しいことや炎上リスクがあるといったデメリットもあります。正しい使い方を理解し、ぜひInstagram採用を導入し採用を成功させましょう。また、今回ご紹介させていただきましたが、弊社株式会社bサーチもInstagramを運用代行を行っています。事例のご紹介も可能ですので、何か運用方法や採用に関してお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください!
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