採用広報戦略の立て方とトレンド解説!具体的な進め方も一緒にご紹介

採用 広報

採用活動において、従来の「待ち」の姿勢を行うだけでなく、「攻め」の手法として新たに注目を集めるのが採用広報です。採用広報とは、「企業自身が求める人材を採用するために、会社の社風や仕事についての広報活動を自ら行うこと」を指します。
オウンドメディアやSNSなどを用いて、自社の魅力や働きやすさ、社内の雰囲気などを広くアピールし、求職者に関心を持ってもらう事はもちろん、まだ就職活動を行っていない潜在的な層にもアプローチを行いながら自社を知ってもらうことが採用広報や採用ブランディングの目的です。
候補者に対して自社の特徴や良さ・強みをアピールすることで興味関心を惹きつけて志望動機を高めていく。そして、そこから段階的に会社説明会などのイベント、選考エントリー、採用、入社へと進んでもらうのが基本的な流れになっています。具体的な広報の手法と進め方についてご紹介していきます。

採用広報の手法は、大きく分けて3つ!

採用広報を行う主な目的は、求人を掲載した際やイベントを行った際の「エントリー数の拡大」「入社志望の向上」にあります。採用広報をすることで、応募数や入社率も大きく変動してきます。採用広報をする際にどの手法を利用するか採用戦略や採用ブランディングしたい内容に合わせて、自社に合った採用手法を見つけて自社の魅力をアピールしていきましょう。
採用広報の手法は、大きく分けて下記3つです。

★ペイドメディア(広告・採用イベント)
★アーンドメディア(SNS・口コミサイト)
★オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)

採用広報の手法には、主に費用を支払い企業の認知度を広げたり人材紹介などを利用する「ペイドメディア」、さまざまなSNSを運用し、認知度を上げる「アーンドメディア」、自社のメディアの構築から運用までを一貫して行う、「オウンドメディア」の3つがあります。

採用広報の手法が分かったところで、ペイドメディアについて詳しくご紹介していきます。

【広報1】ペイドメディア(広告・採用イベント)

採用広報「ペインドメディア」とは、トリプルメディアの一つで、企業が費用を払って広告を掲載する従来型のメディアのことを言います。主に、テレビやラジオ、新聞や雑誌のマス4媒体やweb広告、イベントなどのスポンサーシップといったものがこの分類に該当されます。それでは、ペイドメディアの『広告・採用イベント』についてご紹介します。

広告(求人)

採用広報一つ目は、広告(求人)です。採用広告の運用とは、代表的なペイドメディアの一つ。
求人手法には紙媒体や公共交通機関やweb広告などのさまざまな形式が活用されています。

オウンドメディアやアーンドメディアと比較をしてみると、あらかじめ準備が整った状態のプラットフォームで広告を打ち出せるため、短期間で効果を期待しやすいのが求人広告のメリットです。
さらに、大手であるリクナビNEXTやdoda、女性の募集に強い「女の転職type」、さまざまな採用プラットフォームに自動連携される「Indeedplus」など…求人媒体の種類はさまざま。
こういった求人媒体を用いれば、多くの求職者の方へ自社の採用情報を届けることができるため、母集団の獲得や認知の拡大を効率的に行うことが可能になります。

デメリットとしては、広告掲載にはプランや求人のサイズによって費用が大きく異なるため、掲載範囲や運用期間は慎重に検討しなければなりません。

ペイドメディアで採用広報に利用すべき求人広告2選

1:エンゲージ
無料で採用HPが作成できます。採用広報のハブサイトとしても活用可能で、動画や写真、各種SNSの掲載など会社の情報や魅力を発信することが可能です。しっかり作りこみをすることで採用広報としての役割を果たせます。大手企業や有名企業の上手い使い方の事例を確認してみてください。

2:エアワーク
エアワークも無料で採用HPが作成できます。作成した採用HPや求人原稿はリクルート系の求人サイトに掲載することもできます。
・株式会社bサーチ エアワーク事例

Web広告(Google、yahoo)

採用に特化したLP(ランディングページ)を作成してGoogle広告に掲載する方法です。
採用LPについては、採用情報に特化した情報が掲載可能です。動画や画像を活用して自社の強みを訴求することができます。
採用LPのみだと閲覧されない可能性が高いので、Google広告を活用して広くユーザーに見てもらえるようにすることで認知拡大やブランディング、応募者の獲得まで可能になります。広告メニューはリスティング広告、ディスプレイ広告、ファインド広告、など様々な種類がありますので、予算や目的に合わせて使い分けることが採用広報において大切です。

採用イベント

採用広報の採用イベントについてです。企業説明会の開催や、採用イベントへの出展も広く用いられているペイドメディアの一つです。求人イベントでは、広告(求人)と違って求職者と直接コミュニケーションを図れることが採用イベントの大きなメリットです。

採用イベントの種類は複数あり、会社説明会やインターシップ・オリエンテーション、面接の4つの種類が代表的な種類になります。主要な採用イベントと言えば、大規模イベントの株式会社マイナビが運営する転職フェアや中・小規模イベントの株式会社学情が運営するインターシップ博など…新卒採用から中途採用まで、幅広い採用イベントが実施されています。
募集する職種のみのイベントや、職種に合ったイベントなど多々あるので、自社にマッチした採用イベントを行い自社を広報しながらより求職者との距離を縮めていきましょう。

採用イベントを実施して自社を広報することは、担当者が質問や不安点などを丁寧に受けたり、仕事内容について具体的に説明したり、企業の魅力を直接語ったりできるので、とても効果的。
求職者の方が企業の魅力や「この企業に応募してみたい!」と思う機会が増え、その場でエントリーへの意欲を引き出せる可能性もあるのが採用イベントの強みになります。

このように、採用イベントを実施することでエントリーを促すことができたり、入社に繋がるといった具体的なゴールに結びつく確率が高く、効率的な採用活動を行いやすいのも採用イベントの特徴です。採用イベントや転職フェア、就職フェアは、転職希望者や大学生に直接会えるだけでなく、フェアやイベント出展の案内や告知もHPに掲載することで採用広報の一つとして活用できます。

【広報2】アーンドメディア(SNS・口コミサイト)

続いては採用広報「アーンドメディア」についてです。
アーンドメディアとは、トリプルメディアの一つで、ユーザーや消費者自身が情報を発信するメディアを指します。アーンド(earned)とは「信用や情報を獲得する」という意味から来ており、例としてブログや口コミサイト、SNS、掲示板やQAサイトなどが挙げられます。アーンドメディアについて簡単に分かったところで、『SNS・口コミサイト』の二つをご紹介します。

SNS

採用広報一つ目は、SNSについてです。人事の方でもSNSを使用している方は多いのではないでしょうか。全国各地で使用されており、X(Twitter)・InstagramやTikTokなど新しくブームになっているSNSなども増えつつあるのがSNSになります。

SNSは代表的なアーンドメディアの一つで、採用広報においては最も効果的と言われています。なぜならアーンドメディア(SNS)では有料広告を使わずに信用や情報を獲得することができるからです。

アーンドメディアに効果的なSNS には大きく分けて二つポイントがあります。一つ目は「ユーザーによって拡散する力が期待できる」という点です。SNSは個人のユーザ―が自由に情報発信を行えるため、それぞれのユーザーに刺さるようなユニークなコンテンツなど有益な情報を発信できます。万が一興味を持ったユーザーの目に留まり拡散されることで、不特定多数のユーザーへと届けることができるのです。

そしてもう一つの特徴で上げられるのは、「ユーザーとのコミュニケーションを取れる」という点です。SNSに対してのコメントやDM(ダイレクトメッセージ)といった方法で求職者と直接コンタクトを取ることができるのです。そのため、媒体を介さずSNSで採用に関する質問から相談までを受け取ることが可能です。万が一より良い人材に出会うことができた際には、採用コストも大幅に削減することができるのも特徴の一つです。

双方向でのコミュニケーションを取れるSNSは、求職者との深い信頼関係を築きやすい有効的な採用広報活動と言えるでしょう。採用についての広報をSNSで行うことで、企業認知度も高くなることが見込めます。

YouTube(ユーチューブ)/TikTok (ティックトック)

採用広報や採用ブランディングにおいて、最も多くの情報を伝えることができるのが動画の活用です。動画には縦長の動画や通常の動画などの種類があります。配信先やプラットフォームによって使い方や使い分けが必要になります。

YouTube:動画投稿を主としたSNSの1つで多くの方(若者を中心に50代以上も利用率が半数を超え)が閲覧しています。
TikTok (ティックトック):モバイル向けショートムービー(15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォーム)プラットフォーム

口コミサイト

採用広報二つ目は、口コミサイトについてです。ユーザーからの信頼を獲得するという点では、口コミサイトもアーンドメディアの一種に数えられます。採用広報をする上で口コミサイトも企業の評価の大変重要な情報の一つです。

転職サイトや自社の採用サイトには、良い事ばかり書いてあることが多いです。
しかし、口コミサイトには年収例や職場の雰囲気などの実際に働いている人や退職した人による生の声が見られます。
例えば、残業時間や人間関係、何歳でどこまで出世しているかなどの具体的な口コミが書かれているケースがあるので、求職者にとっては入社するかの決め手となる一つの判断材料になるでしょう。

オウンドメディアのように企業が主体で発信するわけではないため、求職者からすると企業のイメージが付きやすいと感じる部分があります。そのため、口コミサイトの内容や評価についてもある程度気を配る必要があることが分かると思います。

無料で利用できる求人会社向け口コミサイト ランキング2選

  • Indeed企業ページ:Indeedの企業ページについては自社や代理店で編集が可能です。YouTubeやX、Instagramのリンクの設定や動画や写真の掲載も可能です。また、口コミの投稿も可能で、退職者、在職者の方の口コミ投稿が可能ですので、魅力や採用広報、採用ブランディングとしての活用も可能です。
  • Googleビジネスプロフィール:Googleマップなどで利用されているGoogleビジネスプロフィールは、口コミの投稿だけでなく、写真や動画の掲載、企業の休日、休暇の投稿や取扱サービスの掲載など採用広報やブランディングとしても利用可能です。積極的に利用することをおすすめします。

【広報3】オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)

最後に、採用広報「オウンドメディア」についてです。オウンドメディアとは、企業が自社で保有するメディアのことを指します。一般的には、ホームページや自社ブログなどを対象として使われるケースが多いですが、パンフレットや広報誌などもオウンドメディアに分類されます。
自社が独自に発信していく採用コンテンツを増やし、広報していくことはファンを増やすことに繋がり、SEO対策としても有効な手法になります。それでは、最後の手法である、オウンドメディアの『自社の採用サイト・ブログ』について詳しくご説明いたします。

自社の採用サイト

採用広報一つ目は、自社の採用サイトについてです。企業によっては通常のホームページやコーポレートサイトとは別に、採用専門のWEBサイトを運用する場合もあり、採用サイトは求職者との関係づくりや採用広報に最も適していることが大きな特徴です。

求人情報や自社の魅力を一方的に発信するだけではなく、求職者からもアクションを起こせるように、WEB上から直接エントリーができる応募フォームを設定する企業も少なくありません。また、掲載内容やスペースも柔軟に設定できるため、自社で働くことの魅力や社員へのインタビュー記事、経営理念や求職者へのメッセージなど…幅広いコンテンツを掲載することが可能です。

しかし、採用サイトを重要視しておらず作っていない企業も多くあります。採用サイト制作にコストが掛かることや、どう制作すべきかが分からないことなどが採用サイトを作っていない理由として考えられます。最初から大きな金額を設けて立派な採用サイトを作る必要はありません。まずは簡単なもので構わないので自社の採用への姿勢や募集中の求人を紹介するような採用サイトを作っておきましょう。

中期的な採用成果を目指すのではなく、自社の認知度を徐々に高めていきながら安定した採用力を確保したい場合に向いた採用広報の手法と言えるでしょう。

魅力的な採用サイトを作成する上で簡単且つ、無料で作成できるのが「エンゲージ」「Airワーク」です。自社の採用サイトをイチから作るのが難しいと思っている方でも、求職者がサイトを見たときに魅力を感じることができるサイトが項目ごとに分かれて作成ができるので、とてもオススメです!また、Googleなどの検索エンジンで企業を検索した際に、ヒットするので採用サイトの作成が無駄になることはないでしょう。

採用ブログ

採用広報二つ目は、採用ブログについてです。オウンドメディアの採用ブログの特徴は自由度の高さです。採用広報をする際、求職者を意識した自社発信のブログでありながら、自社の情報や採用に関わる情報をコンスタントかつリアルタイムで紹介できます。主に採用広報していくとより効果的な内容としては、採用活動に自社がどう取り組んでいるのか、企業説明会やインターシップといった採用イベントの実施の様子などが良いでしょう。

もちろん、採用ブログだからと言って普段の日常を発信しないのはとてももったいないです。例えば実際に働いている社員の様子を掲載したり、キャリア形成の事例を紹介したり新入社員の一日に密着して自社を広報することで、求職者に自社で働くイメージを持ってもらいやすくなります。

魅力的な情報を発信することで、エントリーをしたい!と思ってもらいやすくなり、会社のイメージも上がります。また、ブログは特に発信形式や構成が制限されていないため、自由に自社の魅力を伝えられるのも特徴です。採用ブログで書いた記事が拡散することで、企業の認知度向上にも繋がりますし、求職者の応募動機の形成やミスマッチの低下にも役に立つサービスです。

このように、用途の幅が広いのが採用ブログを広報として活用する大きなメリットと言えるでしょう。気になった方はまず、簡単な採用ブログから作成することをオススメします。例えば、自社のHPで行ったり、ノウハウがない方はwantedlyのストーリー機能を活用してみると良いでしょう。

Wantedlyでは、ブログ機能である「ストーリー」を活用いただくことで採用ブログの発信が可能です。会社のミッションや自社のカルチャー、社員紹介等、自由に企業の情報を発信ができるとともに、写真や動画・リンクなども自由に挿入ができるサービスとなっています。

採用広報を始める前に抑えたいポイントを3つご紹介

ここまでで、採用広報の手法についてお話しました。しかし、実際に採用手法についてどのようなものがあるかわかっていても、自社にはどの採用手法があっているのか分からない企業様も多いかと思います。

そこで、この章では採用広報で効果の出るポイント3選を解説いたします。ポイントをしっかり理解し、ピッチ良く採用広報を進めていきましょう。ポイントは下記3選です。

ポイント①中期的な目標を立て、情報を発信する
ポイント②社員のリアルを取り入れる
ポイント③トレンドを取り入れて、分かりやすく自社の魅力を伝える

それでは、採用広報のポイントについて詳しく解説していきます。

ポイント①中期的な目標を立て、情報を発信する

採用広報において、押さえて欲しいポイント一つ目は採用においての中期的な目標を立てて採用情報を発信していくことです。採用広報の計画を立てる際は、比較的に短い期間で成果が得やすいペイドメディアであっても、広告を打ち出してから具体的な反応が得られるまでは、やはり一定の時間がかかってしまうのが現状です。

また、オウンドメディアを立ち上げたり、アーンドメディアの運用で結果を出すためには、年単位の時間がかかるのが一般的です。そのため、短い期間での実施だと予算や人員不足などの理由から、継続ができなくなってしまう可能性が大きくなります。

中長期的な目標を立てて採用を実施すると考えれば、採用広報は人事担当だけで取り組むのではなく経営層とも連携を取りながら進めていくことが大切なことが分かります。そして、何年度に応募数を何パーセントUPさせるといった具体的な採用の目標を立てて、十分な予算と人員を確保しながら実施していくことが採用広報のポイントとなるでしょう。

ポイント②社員のリアルを取り入れる

採用広報のポイント二つ目は、社員のリアルを取り入れることです。効果的な採用コンテンツを作成するためには、人事部だけの力では成り立たたず、自社に合った人材獲得のため、全社員の協力が採用活動に必要不可欠になってきます。
求職者の方は会社の雰囲気や人間関係、実際に働いている人の意見などが気になってくるものです。例えば、仕事内容の魅力を発信するのであれば、実際に働く社員のリアルな声をインタビュー形式で動画を作成し、適切な手法で採用広報していくことが効果的です。

また、女性を積極的に採用したいのであれば、実際に自社で働くワーキングマザーの様子をインタビュー形式で取材するなどが効果的と言えるでしょう。その他にも、新入社員が実際に行う研修の様子や、先輩社員のキャリアアップについてなど、採用広報に活用できる素材は社内のさまざまな個所に眠っているのです。そのため、まずは会社全体のスムーズな協力が得られる様に、採用広報の実施を全社員での取り組みとして認識しながら行うことが採用広報において大切です。

ポイント③トレンドを取り入れて、分かりやすく自社の魅力を伝える

最後の採用広報のポイントは、トレンドを取り入れて分かりやすく自社の魅力を伝えていくことです。これまで紹介してきた通り、広報の分野では様々なアイデアや主要が実現されるようになっています。
近年では、採用広報において動画コンテンツを活用する機会が多く増えてきています。

新型コロナウイルスが流行し、対面ではなくオンラインによる採用活動も主流になっている現在では、画面越しに情報を伝える機会が増えているため、採用動画のニーズが大変高まっているのです。採用動画には、一度に多くの情報を得られると同時に雰囲気も伝わりやすくなるといった強みがあり、上手いように活用すれば写真やテキストだけでは伝わらない自社の魅力を、採用動画にて最大限アピールすることができます。例えるのであれば、テレビ局が作成するような動画をイメージすると良いでしょう。

動画のプラットフォームも増えており、長めの動画をまとめてアップできる「Youtube」などの動画サイトや、短い動画のショートムービーの配信に特化した「Tiktok」など、さまざまな選択肢があることも特徴です。
人事担当の視点でさらに、アニメーションを取り入れた動画を作成することで親近感を持たせたり、音声配信サービスを利用して、視聴のハードルを下げたりするなどの工夫をすることも可能です。

また、最近ではインタラクティブ動画といった、動画内にタップ・クリックなどのアクションができる仕掛けを組み込んだ「触れる動画」もあります。視聴者が自ら興味を持ち、選択することでシナリオが分岐していくという映像コンテンツなども採用広報を行う上で流行りつつあります。

動画を単に視聴する動画とは異なり、業界未経験の方が見ても視聴者が求める情報を実際に触れることができることが特徴であり、視聴者の興味や関心を惹きつけやすいといったメリットがあることが採用広報のポイントです。

具体的な進め方や流れについて

採用広報に取り組む際には、手順に沿って精度の高い採用実施計画を立てることが大切になってきます。
次の章では、採用広報の進め方を5つの手順に沿ってご紹介していきます。

採用広報の目的を明確化する

採用広報はまず、広報の目的を明確化することです。採用広報を実施する際はさまざまな関係者が携わってくるため、人事・広報担当の全員で共通認識を持っておくと、効果的な採用の広報を行うことができます。

例えば、企業の認知拡大なのか入社後のミスマッチを防ぎたいのかのどちらを重要視するかによって、ふさわしい広報の内容や手法が大きく変わります。また、短期で目標の採用人数を確保するのか中長期的に採用力を高めるのかでも採用広報への取り組み方が変わるのです。

そのため、採用広報に向けての採用課題をしっかりと分析して目的を明確化し、設計しながら丁寧に採用広報を進めていきましょう。

採用に向けた人物像(ターゲット)を設定する

二つ目は、採用に向けた人物像(ターゲット)を設定することです。採用広報を始めるには、自社の求める人物像(ターゲット)を定める必要があります。例えば、母集団形成を目的とするのであれば、自社のことを知らない求職者が主な対象者となります。また、入社後のミスマッチを防ぐことが目的なのであれば、自社のことを知っている求職者も対象に含まれるため、アプローチの仕方も変わってきます。

自社が求める採用ターゲットに出会うことができるように、具体的なキャラクターを描いてみることも大切です。このキャラクターは「採用ペルソナ」と呼ばれ、年齢や性別、スキルや経験だけでなく希望の年収例やキャリアアップ、仕事をする上での価値観やワークバランスなどの細かな設定をすることが必要になります。

このように採用ペルソナを設定することで、スムーズな採用活動を行うことが可能です。採用ペルソナを設定し、未経験者でも、経験者でも、自社に成長や飛躍をもたらす人材を確保するために、より良い採用広報を行いましょう。

自社に合ったサービス・手法を選定する

三つ目は、採用広報の手法を決めることです。採用目的や広報を扱うコンテンツ(SNSや採用イベント等)に沿って、適した採用広報の手法を選定していきます。

基本的には、企業へのエントリーを拡大したい場合は「ペイドメディア(広告・採用イベント)」、入社後のミスマッチを防ぎ、中長期的な採用力を強化したい場合は「オウンドメディア(自社の採用サイト・ブログ)」や「アーンドメディア(SNS・口コミサイト)」のサービスが有効と言われています。

もちろん、すべてのメディアがオウンドメディア・アーンドメディア・ペイドメディアのサービスどれかに明確に分類されるわけではないので、自社の採用計画の目的に合わせて3つのメディアを効果的に使うためには、それぞれのメディアを理解して採用広報の手法を決めると良いでしょう。

KPIの設定を行う

四つ目は、採用広報を行う上でのKPIを設定することです。
先ほども紹介しましたが、基本的な採用広報の目的は「入社後のミスマッチを防ぐこと」、「自社の認知拡大をすること」であることが理由として挙げられることが多いです。

そのため、採用広報を行い、具体的な成果へ繋げるには良品計画を考える中でKPIを設定することが大切となるので、採用活動全体におけるKPIをしっかり設定して取り組みましょう。

例えば、「応募者数」「内定承諾率」「入社後の定着率」などが該当です。その後の採用広報の個別の手法についても、KPIを設定するのもポイントの一つ。具体的には、「SNSのエンゲージメント数」「自社の採用サイトのPV数」「採用イベントの来場者数」などが挙げられます。正しくKPIを設定し、採用広報を成功させましょう。

効果検証後の改善案に取り組む

最後に、効果検証を行い採用状況改善に取り組むことです。
採用広報の計画が決まった後は、実際に自社について広報を行います。広報を行って終わりではありません。どんな内容を広報したのか、運用のデータを正確に取集しておき、事前に設定したKPIに基づいて定期的に効果を測定していくことが必要ですし、大切です。

その上で、必要があれば採用施策の見直しを行っていきましょう。採用広報を一度で成功させるのは難しいことです。そのため採用、計画や実行、測定・評価や対策・改善の仮設であるPDCAを確認しておくことが大切なのです。

PDCAを確認次第必要であれば、採用広報について取り組んでいる施策を見直しましょう。広報を行い、一度に成功させるのは難しい部分もあると思ので、無理のない採用計画を立てて実行することが重要且つ、採用広報への成功に繋がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。当記事では、『採用 広報』についてご紹介いたしました。

人材採用を行う企業にとっては厳しい状況が続いており、なかなか採用ができずに悩んでいる経営者や人事担当の方が多くいらっしゃるのが現状です。万が一入社できても、すぐ退職してしまい、入社後のミスマッチも問題視されています。そうなってしまうと、採用に掛けたコストや時間が全て水の泡となってしまうのです。

だからこそ、自社に合った人材を採用するため、採用広報では「採用におけるミスマッチの予防」を行う目的がありますし、採用において必要になります。自社の業務内容や社内の雰囲気を積極的に伝えることで、求職者には正しい情報やよりリアルな社内の雰囲気が伝わるため、イメージ向上と入社後のギャップを感じるリスクが減り、マッチ度を高められるのです。

このように採用広報を行うことで、経営理念や社風をしっかりと理解したうえでの候補者からエントリーが増えれば、母集団の質も自然と向上するでしょう。また、採用活動全体の効率性が高まることによって会社の採用コストも大幅に削減する事へ繋がるのです。

株式会社bサーチは、100種類以上の採用サービスを扱う総合求人広告代理店(エージェント)です。
採用代行(RPO)サービス「求人媒体の運営+スカウト支援+応募者対応プラン+採用広報」では、採用代行だけでなく、採用広報の代行も行います。
wantedlyの正規代理店のbサーチでは、月2本社員様のインタビューをさせていただき、記事を納品。作成した記事を各種広報媒体に投稿を代行致する採善策を御用しています。(投稿媒体例:wantedly・会社HP・採用HP・SNS)

「採善策」では採用戦略の立案から採用目標達成まで、すべての採用業務を幅広く代行しています!!bサーチの「採善策」を導入されることで、企業様・採用御担当者様の負担は激減します!!

採用に関する新たなサービスがたくさん登場する中で、bサーチでは採用サービスのメリット・デメリットをしっかりお伝えし、企業様の採用成功パートナーとして人材採用に向けて一緒に戦略を立てながら伴走致しますので、採用にお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください!資料だけでも大歓迎です。皆さまからのお問い合わせをお待ちしております!

参考:採用広報に使えるメディアの種類と特徴は?利用手順や成功のポイントを解説 | ピタリク | 人材採用サービスの比較&資料請求サイト

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